五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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「寿先生に聞きたいことがあるんだけど」
そう切り出した釘崎ちゃんに視線を向ければ
「ぶっちゃけ、五条先生とどうなの?」
前にも一度聞かれたが今は前と違って恋人関係になっているためどう答えるかを悩んでしまうも、まあ隠す必要もないだろうと判断した私は笑ってから
「付き合ってるよ、好きみたい」
そう答えれば釘崎ちゃんは目を輝かせ
「あんなの(五条)と付き合うなんて苦労ばっかりでしょ?私に相談してくれていいのよ?ほらほらほら!!」
「あはは~生徒に相談て、普通逆じゃない?」
そう言えば釘崎ちゃんはググイっと近寄ってきてもう一度
「聞くわよ!」
ときたのでもしやと思えばどうやら釘崎ちゃんは乙女としての話をしたいのだろうと気付くと苦笑いが浮かんでしまう。
どこからどこまで聞きたいのだろうとすれば純情な釘崎ちゃんは目をキラキラさせ
「手を繋いだり、二人でデートしたり、き、キス…とかも、したりしちゃったりするの!?」
うーわぁー乙女って怖いとしていても釘崎ちゃんは私の目を覗きこんできて
「やっぱりイケメンって思ったりするの?他の男子はろくなのいないけど」
「いや、五条も中々にアホだよ?」
「最初から不審者全開だったものね」
なら聞かないでくれと思ってもいれば手を掴まれ
「寿先生の目にはどう映ってるの?」
と。
いや、どうもくそもないけど釘崎ちゃんの思っている通りだけどと呟けば「デート中もあんな状態なの?」なんて聞かれ私は少し困りながら
「さすがにデート中はサングラスだけど……」
「やっぱりデートするんだ~!」
教え子に、別に隠すわけではないけれど見事にはめられた気がした私は苦笑いを浮かべ
「デートって言っても、そんな釘崎ちゃんが考えるようなことはしてないつもりだけど……」
「手は?手は繋がないの?繋ぐでしょ?」
大人の恋愛教えて~なんて言ってくるが何となく言わない方がいいだろうと考えた私は、手は繋いだりはしないし特定の何処かへは行ったりはしない。まあ、私も五条も階級が階級なため地方に駆り出される方が多いのでラフな私服デートはしたことあったかなぁ……。
「五条先生ってセンスいい?」
「いやぁ、普通じゃない?ティーシャツにズボン、サングラス。靴はスニーカーだし」
「寿先生はどんな格好するの?」
「私?は、まあ同じかな」
「ええ~つまんなーい!」
つまんないって言われても…
「私身長あるから似合う服無いんだよ。まあでも一応他にも服はあるけど…」
「私と選んだ服は着てくれないの?」
「ああ……機会がなくて」
着てよぉとこちらを見つめる釘崎ちゃんが可愛くて頭を撫でてしまえば指先からスルリと髪が流れていき
「スルッスル…釘崎ちゃんの髪質うらやましい~」
「寿先生だってサラツヤでしょ?」
「あーね……」
そう頷いてみせれば釘崎ちゃんは更に詰め寄ってきてまた色々と尋ねてくるので仕方無しにと口にしたのは
「好きだし一緒にいて楽しいから特に触れあったりは(そんなに)しないけど、まあ、それなり…かな?」
言ってから随分と恥ずかしいと耳を赤くするも釘崎ちゃんはニヤニヤと笑いこちらを伺い見てきて
「それなりって、意味深~!!」
キャー!なんて笑った釘崎ちゃんの肩に触れ顔を寄せて耳打ちしたのは誰にも言わないでねという照れのものでありその姿をバッチリ遠くから見られていることには気付かなかった。