五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
呪力とかそういうものは凄いのだが身体的には普通の人より多少頑丈というだけで身体まで呪力並みに丈夫だというわけでもなく。
一級呪霊は別に大したことはなかったが着地した場所を誤ってしまった。
瓦礫と瓦礫の間にある抜けた床に片足をつっこんでしまいグキリと捻ってしまったのだ。スッゴい痛い。
その負力を呪力に代え殴り殺すと足を引きずって車に乗り込むと学校まで行き硝子さんの反転術式で治してもらった。
そうか!反転術式!ポンと浮かんだのだが私より硝子さんの方が上手いので今度お礼をこめて美味しく酒でも酌み交わそうと約束をして自室に戻った。
そこで調度五条と顔を会わせれば五条は私の足を指してきて
「ボロボロだよ」
なんて笑ってきたのでその脛を蹴りつけながら事の次第を伝えれば五条は更に「ウケる~」なんて笑い続けあたってはいないがしかし蹴った気分にならないとやってられない。なので無下限術式の五条の足を蹴り
「もー知らん、バーカ!」
と軽く罵って部屋に入れば五条も着いてきた。思わず「なんだよ」と振り返れば五条は近付いてきて
「祝柄」
と名を呼ばれ抱き締められてしまった。
「な、なに?!」
なんて祝柄は驚ており五条は五条で祝柄を腕の中に閉じ込めたまま肩に顎を乗せてきて
「怪我してほしくないんだよねぇ」
そう言われるも仕事上それを完全に避けることが出来る筈もなく。まあしかし今日のは私のミスなのだが。
「あんたの術式は怪我もしないし服だって汚れないからなぁ……腹立つわぁ………」
「酷くない?」
「事実を述べただけなんで」
そう言ってくるも五条の腕の中から抜けようともせず、ため息を吐き出した祝柄は五条の肩口に額を寄せてきて
「五条」
「なに?」
「怪我って、痛いもんだわ」
五条は「そうかー」としながらも抵抗しない祝柄が嬉しくて調子に乗って首筋に口付けを与え吸い上げれば祝柄の手が、あたりはしないが腹パンをしてきてグッと肩を押された。
「腹パンは酷いよ」
「あたってねーだろテメェ何すんだ」
「気付かない?」
「何に?」
ジロリと睨み付けられなからも五条はヘラヘラと笑ったまま口にしたのは
「祝柄の前だけなら術式切ってあるんだよ?」
「タマ蹴っていい?」
「祝柄は一体なんなの?僕にあたり強くない?」
女の子がそんなこと言っちゃいけないっしょと言えば祝柄は前髪を掻き上げながら
「金がつかないだけありがたく思え」
なんて呟いた。まあ、そうなのだがしかし
「もう少しお淑やかに、ね?」
そう瞳を覗きこめば祝柄は少し考えると五条の瞳……辺りを見つめ返し本の少しだけ眉を下げると
「こんな私、嫌い?」
と。
思わずの返しに今度は五条が黙ってしまい祝柄はしてやったりと口端を吊り上げて笑うと五条の肩をポンポンと叩き
「はい私の勝ちー!」
なんて背を向けられ五条はしばらくその場に立ち尽くしてしまった。いつまでいんの?と言われながら。