五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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僕は教鞭をとっている身だが、この中に、というか東京校には女性よりも男性の方が数で勝っているため必然として祝柄も男……というか男子生徒にも好かれており、まあそれはLikeの方なのだがそれが五条には気に入らない。実力と共にいつも笑顔で同じく(副担だが)教鞭をとっていて。
今日は恵と二人で任務らしいのだが一人で行かせて実力をつけさせなければいけないとしていても一級が発生しているかもしれず、身体が空いていた祝柄に付き添いが要請されたようだ。
恵と話しながら楽しそうに笑って車に乗っている祝柄を見つめムッとしてしまうも僕も僕で都外へ出張があるのだから二人の事を悶々と考える訳にはいかないと苛々としながら僕も車に乗り込んだ。
「何だか機嫌が悪いように思えるんですが…」
そんな伊地知の言葉に「そう?」と呟くも、腕を組んで恵と二人きりの祝柄を考えてしまい眉を寄せてしまう。
つい最近想いを遂げられたためご機嫌であったしネックシャツの下にある赤い花を隠してあるのが可愛すぎて抱き締めてしまったのだが頭を叩かれてしまい「つれないなぁ」なんて呟けば「時と場合」と怒られた。
まあ、なんの打撃にもなってはいないが。
しかしそれ以外では本当に何もありませんでしたよとしておりそれが本の少し不服だが。
伊地知に駅まで送ってもらうとイチゴオレを購入し電車に乗り込んだ。
僕は一人なのに今頃祝柄は恵と二人きり。そう考えると僕の機嫌は降下していき電車の座席に腰を落ち着け頬杖をついてしまう。そして大きなため息も出てしまう。
メールを送ってみてもいいけど返事が来なかったらそれはそれで落ち込むし返ってきたとしても僕の事を想っての言葉は返ってこないだろうし。
ムスッとしてスマホのを開けば画面には焼酎片手に笑っている祝柄の写真があり
「祝柄……」
とポツリと呟いてしまった次の瞬間スマホが鳴りメール着信のマークが出て指を滑らせればなんとそこには祝柄の文字。
祝柄からメールが来る回数は世間一般でいう彼女としては驚くほど少なく、というか来ない方を考えれば無いな、と。そんな祝柄からのメール。
ウキウキしながらメールを開けば僕の口癖のようなそれ、
『お疲れサマンサー!』
とあり画像もあったのでそれも見れば恵と肩を組んでいるその片手には焼酎500mlビン。
焼酎はいい。100歩譲って焼酎はいいのだが恵と肩を組んで笑っているそれがムカつくのだ。
独占欲剥き出し?言ってろ。僕は意外と嫉妬深いんだと思い知らされてしまった。