五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
呪術高専で教鞭をとっている私と五条はつい最近恋人関係になったのだが五条は夜を求めてこない。いや、別に求めて欲しいわけではないのだが今までのように私を突っついたりはしているがキス以上の事はしてこない。
そんなことをつい硝子さんにポツリともらせば硝子さんは焼酎の入ったグラスを傾ける前に
「嘘だろ」
なんて呟いてわたしは首を振ると、いやいや本当なんですってとグラスを傾け焼酎を飲みながらフゥと息を吐き出してしまった。
「完全に肉食男子かと思っていたがわりとビビりなんだな」
「ビビりと関係あるの?」
「あるんじゃないか?」
知らないがな、と続き硝子さんも焼酎を飲み干して
「祝柄から誘ってみたらどうだ?」
「わ……ハードルたっか……」
「酔った振りでもして近付いてみろ」
「私が酔うと?」
「祝柄はあまり酔わなかったな」
私は小さく呻きながら硝子さんのグラスに焼酎を注ぎ入れ私のグラスにも注ぐ。そしてチビチビ煽っていれば硝子さんの部屋の扉がノックされ顔を見せたのは
「硝子ー、祝柄知らない?」
「ここにいるぞ」
「はろーはろーこんばんは!どったの?」
ちょーっと借りてもいい?と五条は口にし硝子はグラスをテーブルに置き私を顎で何かを指し示し
「もってけ」
とハッキリ献上、という差し出されたというか捨てられたというか、焼酎の入ったグラスを持っている私に近づいてきて
「よいしょ」
と抱き上げられ俵担ぎをされてしまった。
「こ、こぼれる!!」
そう私は担がれながらグラスを空にして硝子さんの部屋を出ながらに手を振って
「お休み~!」
と言えば笑って送り出されてしまった。
「とりあえず僕の部屋行こっか」
「とりあえず五条の部屋に行くのはいいけど出来れば下ろしてほしい」
「まあまあ」
気にしないでよ~なんて笑っている五条の雰囲気はどことのくピリピリしていて首をかしげてしまう。本当にどうした?
そんなことを考えていれば五条の部屋に連れていかれベッドに下ろされた私の手には空のグラスがあり五条はそのグラスをシンクに置くと私の横にぽすんと腰を下ろした。ますます意味がわからない。
キョトンとしつつも五条を見れば五条はサングラスを外し五条もじっと私を見つめてきてその目を細められてしまった。
その瞳にドキリとしてしまい、だが何でもないを装って屈むようにしてから五条を見上げ五条は本の少し見つめてきたがフイと視線をそらし
「硝子とばかり飲んでないでたまには僕とも飲んでよ」
「お前酒飲めないだろ」
スパッと切り捨てれば 再び五条は口を閉ざしてしまい私は混乱してしまう。
そうしてから五条はこちらを見つめ月明かりの中、キラキラ光る五条の瞳に思わず綺麗だなぁと顔を近づけてしまったが、その距離がゼロになる前にハッとして離れてしまった。それは五条からしたら不服だったようで私の肩を掴むとムスっとしながら額をコツンと合わせてきて
「祝柄は僕のことどう思ってるの?」
そんな突然の言葉に首をかしげてしまいそれってこう言う意味?と呟きながら唇を重ね合わせた。
互いに目を開けたまま見つめあってしまい、五条は私の、私は五条の瞳に吸い込まれるようにベッドに倒れこみ五条が私を押し倒すような姿勢にドキリとしてしまった。
さっき硝子さんに相談していたのだがまさかそれがいきなりこうなるとは思ってもおらず思わず「ステイ!」と言いそうになるも息と共に飲み込んで、五条はただただ見下ろしているだけで無言で見つめ合っていれば
「祝柄は据え膳食わぬは男の恥って言葉、」
知ってる?と再び距離をつめてきて、私はドキドキと心臓を高鳴らせながらポツリと呟いたのは
「はやく私を奪ってよ」
というものだった。