この関係を壊すモノがいるのならば(連載中)
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「あ゛っ!あ゛あ゛あ゛あ゛ーー!ひ゛っい゛、あ゛あ゛、う゛あ゛、あ゛あ゛あ゛ーーっ!!」
ガチャガチャと鈍い音を立て、激痛に喘ぐシノの身体に刻みこまれた
そしてその手を直哉が握りしめ祈るように頭を垂れシノの名を呼び、
「シノちゃん、がんばって」とつぶやき続けていた。
シノの持っていた刀身が2人の心臓を貫いた瞬間に、乙骨と家入は心臓をアウトプットし、ギリギリ2人は生き返った。以前虎杖がそうされた時のように。
そして生き返った2人はすぐ医務室に運ばれシノより先に目を覚ました直哉が刺青を思い出し、まくし立てるように話し、家入は歯噛みした。
そして棘の呪言によりシノの刺青という呪いはシノの心臓に最も近い位置にあり「シノは私たちのモノ」と刻んでいたことを吐かせるように呪言をかけた。
直哉もシノも両親も皆死刑対象であるが直哉がシノの手を握り「シノちゃんは」術師じゃなく、善人の一般人で、死刑を免れるよう縛りを結ぼうとした。
禪院から逃亡し非術師を拐った呪詛師としろ、と。
当然家入は頭を抱え、真希も概要を知ってから直哉の依存ではなく両親の凶悪な依存から守っていたと知り、その最中にシノが目を覚まし直哉に抱き付いた。
そこで虎杖と乙骨が渋谷の時のように「一旦」死んだのだから、その後生き返ろうが問題なくね?と提案をしそれを学巌寺が飲んだ。
そのため 2人は死刑を免れたがシノにかかった呪いを祓いきれていないため「おそらく」非術師の君には辛い思いをさせることになるが、この要請を飲んでくれるかと問いシノは迷わず頷いた。
「直哉くんが一緒にいるなら」と。
まずは手足先からの刺青を剥がし、シノは歯を食いしばりながら直哉と繋がれている手に力が入る。
次に太もも。
乙骨が絶えず反転をかけつつ局部と腹部にまで到達したところでシノは絶叫した。
ガチャリと枷が鳴る。
「ひっ、ひっ、い゛あ゛っっ!!あ゛あ゛あ゛あ゛~ッッ!!い゛だいぃ゛!な、おや、ぐん゛ーーう゛う゛ゔ――!!!!」
耐え難い激痛にシノは直哉の名を呼び泣き叫ぶが、「それでもやめるな」とシノが言っていたため家入も乙骨も大量の汗を流し手を止めない。
シノはあまりの激痛に失禁し額に血管が浮き足が浮き背を反らせ、全身から汗が吹き出している。
「あ゛あ゛っっ゛!あ゛あ゛~~っ、ひ、い゛ぃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーー!!や゛あ゛っ~ッッ!ーー!!!!」
「っ、シノちゃんっ……、アカン!シノちゃん!!」
シノは大きく目を開くとボロボロと涙を流しながら舌を出し噛み切ろうとしていた。
刺青が心臓付近まで剥がされることへの最期の呪いの反動であろう。己たちから離れたら自害するよう刻み込まれていたのだ。
シノの黒い刺青の下には赤い血のような文字が綴られており、直哉は舌を噛み切ろうとしたシノの口に素早く己の手を突っ込み家入が怒鳴る。
「虎杖!轡を噛ませろ!早く!!直哉の指が噛み千切られる!!」
伏黒と虎杖が轡を手に慌てて駆け寄ると直哉の手から溢れる鮮血と直哉の額から流れる冷や汗と焦燥感に駆られている表情にたじろぐ。が、直哉が叫ぶように怒鳴った。
「早よせんかい!ドアホ!!」
虎杖が口を上下に開けさせ伏黒が轡を噛ませシノが喉の奥から絶叫し甲高い悲鳴が漏れ身悶えるその姿は、いっそ扇情的でもあり、その様を見ていられない。
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ぅう゛~~っっ!ーー!!う゛う゛う゛ー!!、っ!ーー!!!!」
もはや声にもならない絶叫に伏黒は目を伏せ、虎杖は顔を反らし、直哉はシノと手を繋いだままに、パキャッと、乾いた音がした。
シノと直哉の手の骨が砕けたのだ。
しかし直哉もシノも手を握りしめたままであり、直哉はボロボロと泣いていた。
「シノちゃんっ……堪忍な……堪忍したってな……!」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ーー!!っン゛ん゛ん゛~~っっ!」
「、あと、少しだ!シノ、耐えろ!乙骨ここに反転をかけろ!」
「はい!」
「ーーーーーー!!!!!!」
シノの悲鳴が最高潮に上がったところで、パツン、と何かが切れる音と共にシノの呪いが剥がれ、消えた。
そこには赤い文字が腫れ上がっていたが乙骨の反転術式によりすぐ消え去った。
祓除が完了したのだ。
荒く息づく家入と乙骨の元ににメールが届き、そこには釘崎と真希からで
「……シノの両親が、呪詛返しにより死んだらしい」
そう呟いた。
シノはぐったりと意識を失っており、乙骨は残る呪力とリカの手によりシノと直哉の砕けた手の骨を治し家入はシーツをシノの身体にかけた。
「……今日はこのままここで休ませろ……私も少し休む……。」
そして家入はツイと直哉へと視線を向け、直哉以外の全員は処置室を後にした。
「シノちゃん、よう、頑張ったね……シノちゃんは、ええ子やね」
泣きながら直哉はシノの額に口づけて、その手を握りしめたままシノの横に頭を起き眠りについた。
総幹部より伝達が届いたのは その1時間後で、乙骨が呼び出された。そして直哉も。
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