この関係を壊すモノがいるのならば(連載中)
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術式を持たず非術師として生まれてくれた“彼女”を両親はひどく溺愛し、依存した。共依存である。
テレビも何を見させず『パパ』が働くということを理解したが、それが何かも分からず、そして“彼女”のそばには常に『ママ』がいて、さらに縛り付けるように呪いを込めたピアスを彼女にあけた。
“彼女”の家はボディピアス専門店であり、客いりもよく生活に困ることはなかった。
定期的に客がくるよう呪いをかけたからだ。しかし己の子を殺したこと以外に客への生死の害はなく、保護された“彼女”は正しく『何もわからない』ため『パパ』と『ママ』のことを話し「あなたたちは『パパ』と『ママ』なの?」などと言ったのだ。
大人という概念も子供という存在も知らない7歳の“彼女”は、一旦施設に引き取られたが、7つの子として『何も知らない彼女』は同じ年の子にひどく怯え泣き叫んだ。
その時に施設の人間は“彼女”の家庭環境のが異様だと察知するも、どうにか、というより“彼女”が耳につけていたピアスの呪力をたどり施設へと来た。
両親が“彼女”を見つけるとその場に泣き崩れた。
「お外は怖いから、ずぅっとお家にいましょうね」
パパとママだけが守れるから。
だが施設に来た両親と“彼女”を見て小学校への入学と勉学を学ばせるように説得するも「お外のものは怖いもの」と洗脳していたため、わずか3日で登校拒否を起こし両親はそのことに酷く喜んだ。
そして
そのままに中学へと進級した。
“彼女”は中学2年生になった。そして“彼女”は不良らに暴行されそうになったが『その知識』もなかったため言われるがままに服を脱がされ犯されそうになったが“彼女”を守る 呪詛が発動する前に見回りの教師によってことなきを得る。
しかし保健の授業を受けても『そういった知識』が薄く、3年の中頃に1人の男というクラスメイトが彼女から、詳しくは彼女の耳のピアスからの呪力を感じ声をかけたのだ。
それが『禪院直哉』であった。彼女が非術師であることだと理解していたが呪物に関しては気配が薄かったのと、その呪力が“彼女”に近いものであったため探りをいれたのだ。
『ピアスを開ける』という口実で触れてもらい口づけてみるとその呪いが発動しそうになり直哉は彼女の店へと訪れた。
その時には直哉は着けていたピアスの呪いを祓っており、そして“彼女”の店を訪れ試しに1組のピアスを買い取り、付け、家に戻りそのピアスの呪いを祓った。
再び“彼女”を訪れた時に『ピアスを増やす』という口実で近づき呪詛の範囲外と連れ出そうとするも呪いの気配が強まり彼女の腹部から新たに付けられたピアスから呪力が発生した。
そのため一度は見るだけでやめ、そしてもう一度見せてもらうと、公園で見た時以上に呪いが込められており、直哉は触れる振りをして呪いを祓った。
その時にはもう直哉は“彼女”と何かの縁を持つ行動をとり京都府内の街のボディピアス店で事前に購入し呪い避けの呪いを込めたピアスを持ち、己のピアスも選ばせてすぐ彼女にピアスをつけさせた。
“彼女”への呪いから“彼女”を守るためちょくちょく顔を見せるようにし“彼女”との両親とも交流を持った。
だがそれは互いに上辺だけであり“彼女”の両親は“彼女”から直哉を遠ざけるための呪いをかけたが直哉は呪術師であり『禪院』を名乗ってはいなかった。
だからこそ、
“彼女”の両親よりも呪術を扱えた直哉だからこそできたのが、彼女が東京へ行って専門学校に通いたいという思いを引き出せたこと。
両親が拒む前に“彼女”のお店に“彼女”が行きたい学校の理事長を誘い店を見せ“彼女”のセンスをひけらかしたことで“彼女”は東京に行くことが決まった。
しかしそう仕掛けつつも己の守備範囲から抜けることを危惧はしたが存外、渡したピアスの効果と本人の心が望んだため東京へと行かせた。
しかしそれ以外のピアスには他人に害をなすため必要以上に接近させないよう「東京に行って好きな男を作ったら殺す」と脅しかけ“彼女”は笑って了承し、従った。
そして年末に“彼女”が戻る様子がないと両親から聞き出すほどに“彼女”の両親との交流も深め東京へ行って“彼女”の様子を伺った。
“彼女”は自由を得ていた。
このまま東京で店を開くために勉強をしたいといい、春休みに帰省した“彼女”が実家に戻る前に『禪院』へと連れた。そこで出会ったのが真希である。
だがその時の真希には“彼女”が直哉のに執着されていると思い二度目の出会いで「
そして茶屋で“彼女”が首に『私はあなたのもの』という言葉を刻むことに心臓を高鳴らせ焦った。
それは“彼女”が“彼女”の両親がギリシャ語の本を渡していたからであり“彼女”への呪いをさらに強めることになると知っていたから。だからこそ怒り、焦ったのだ。
けれど“彼女”はそのことに『東京に行ったら』の下りを話し直哉に笑いかけたのだ。
呪いが徐々に薄まっていくのを知る。
“彼女”がそのまま東京で店を持つと同時に直哉は“彼女”の両親から「何とか」“彼女”を実家に呼び戻せないかと話し、両親は自らたちに、もっと言うと呪物を作る父に呪いをかけ“彼女”を実家に戻らせるために倒れたのだ。
そして“彼女”は両親の思惑通り「自分のお店を持ちたい」と話していた後の4年間だけを呪いも受けずに暮らしていた。そして直哉も訪ねていたのだ。
だからこそ京都へと戻ってきた時に“彼女”を出迎え家の呪いを祓い住まわせる環境を作り上げていた。
そんな折に東京で、宿儺の器たちが事件を起こしたと呪術界に響かせ、父が死んだのなら当主になるはずの“俺”が“彼女”を正室に迎え、あの家から出そうと考えていたのだ。
しかしそれは失敗に終わるも“運よく”真希が禪院を殺し尽くした時に彼女が訪れ直哉を助けたのだ。
非術師であるが故に血の共鳴を起こし、目を覚ました直哉と“彼女”の傷を治させ“彼女”の実家へ行き「このままでは」“彼女”は危険だと仄めかした。
それは成功したかのように思えた。だからこそ、この両親の仕掛けたトラップに気づかなかったのだ。
両親は快諾して見せたが直哉が『禪院直哉』だと初めて知り、焦った。そして呪力を流し込ませなければ見えない術式を扱い『禪院直哉』という男の素性を暴き“彼女”との関係が崩れ、再び“彼女”だけが帰ってくるように呪いをかけたがそれらは直哉がフリーとして『武内直哉』として祓っていたため居場所の特定に時間がかかった。
だが、そしてとうとう業を煮やした両親が同じ血の流れる“彼女”に呪いを放ち血を流させ“彼女”の居場所特定、及び直哉の殺害と“彼女”に好意と悪意をもつ人間を呪殺したのだ。
そう、“彼女”にさせたのだ。
その全てを聞いた直哉はうつむいたまま「はは」と空笑いをし呟いた。
「……全部……計られとったんか……ほんま、呪詛師はクズやな」
虎杖も伏黒も全てを語ったことで何も言えなかった。
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