この関係に理由をつけるのならば(全10話)
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私は、私では想像できなかったくらいしつこく、深く、長く、愛を刻み込まれ、目を覚ました時にはすでに外は真っ暗で、私は布団に寝かされていた。
ぐちゃぐちゃになった下着も、服も、寝巻きに変わっており身体も清めてくれたのか綺麗だった。
それでも全身はまだ愛された余韻が残っており身体を起こすのが億劫だ。
隣に直哉くんはいないが居間から光りがもれているしテレビの音も聞こえてきた。天気予報だ。断片的だが晴れの予報だと思う。
なんとか身体を起こし左手の指輪を見つめてから寝室を出ると直哉くんは机に頬杖をつき何か考え事をしている。
それでも私の気配には気づいているようで首と肩あたりだけで私を振り返り意地悪く笑った。頬が熱を持つのを感じる。
「もう動けるん?身体、痛ない?」
「うん」とも「はい」とも「いいえ」とも言えず、それでも背中から直哉くんに抱きつき首裏に額を押し付ければ直哉くんは小さく笑って「2度目やね」とつぶやいた。
顔を上げ直哉くんを見つめると直哉くんは何も言わず、とんとんと優しく私の腕を指先で叩き、もう片手が私の頬に触れる。
「そないな目ぇ、誰にも見せたらあかんよ」
「私は、直哉くんを見てるだけだけど……」
「欲しい、言う目ぇしてる」
そう言って直哉くんは楽し気に笑いつつ私の髪をすき耳に触れてきて全身がゾワリと疼いた。
思わず目を伏せ直哉くんに抱きつく力を入れると「シノちゃん」と呼ばれ、いとも簡単に直哉くんの膝の上に座らされる。
「アレでも足りひんかった?」
「っ……そんな、こと……」
「でも、まだ欲しいんやろ?」
直哉くんの甘い吐息で肩が震え耳を撫でる指先に神経が向き、下腹部はジクジクとする。全身が疼いてたまらない。
それを見抜いているらしい直哉くんの手が私の下腹部を撫で私は小さく息を吐いてしまう。
「欲しい、言うてみや?」
「……欲しい……」
「なにを?」
優しい声音に直哉くんを見つめてしまい、情けないほど眉が垂れてしまうのがわかった。
直哉くんは待っている。はっ、と小さく息を吐き、直哉くんの耳元に口を寄せ必死で声を出し囁いた。
「直哉くんが、欲しい――」
私の全部をあげるから、直哉くんの全部が「欲しい」。
「なぁ、そういうのどこで覚えてきよった?誰に教えられた?」
「直哉くんだけ……」
そう言って直哉くんの首筋に軽く噛みつきペロリと舐め上げれば直哉くんの身体に小さく力が入りお尻あたりにあった直哉くんのモノが硬くなっていくのを感じる。
「、直哉、くん……ねぇ、直哉くん」
必死で直哉くんの名を呼びキスをすると直哉くんはさらに身を固くし舌打ちをすると抱き上げられ、咄嗟に首に抱きつくとそのまま布団に倒れ込んだ。
だから私も直哉くんの腰に足を絡ませ舌を出し直哉くんに噛み付くようにキスをする。
「……アカンわ……シノちゃん、アカン……」
「なに?」
「こないなとこ、誰にも言うたらアカンよ?あと、もう我慢はせん。死ぬほどかぃがしてイカせて気持ちようさせたるから」
俺を欲しがれ
そう呟き、夜は更けていく。私は、嬉しくて、鳴いた。
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