五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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珍しく祝柄が着飾って出ていくところを五条は見てしまい伊地知の運転する車で学校から出ていってしまった。その横には野薔薇もいて、二人しての外出である。
これだけなら別に問題ないがいつもと違った服装に目が行ってしまい、そう、見惚れてしまったのだが。
「悠二、恵もちょっと出掛けない?」
と今背後を通る二人に声をかければ悠二はノリノリだが恵は嫌そうにしていて
「強制ですか?」
と静かに問われたので五条は首を振り「強制じゃないけど」ちょっと見たいものがあるんだよねと言ったそれに恵は首を振ると
「虎杖と五条先生の二人で行ってください」
と行ってしまった。
「恵ぃ、冷たいよ?」
なんて声をかけても行ってしまい悠二は「ん?」としつつ着替えてから五条と共に原宿まで車を出してもらった。
そうして原宿に着いたところで五条はコソコソと何かの気配を辿っており悠二はそんな五条に「探してる人でもいんの?」と問いかけられた。
「野薔薇と祝柄を探したくて」
「なんで?」
「祝柄が珍しくオシャレしてたから気になってね」
「お!恋人の勘とやらな何かを捉えたとか!」
五条はそんな感じと返しながら呪力を辿って探していたがすぐ強い呪力に引き寄せられるようにデパートの中へと足を踏み入れて
「すっげぇ人!」
と驚いている悠二と連れたってデパート内を歩いて探していれば女の子たちがチラチラと五条のことを見てはいるが五条は気にもせず、30分ほどして目的の人物を発見した。
ミニワンピの野薔薇と同じくミニ丈のスカートにレギンス、そしてヒールサンダルをはいた推定186㎝にもなるであろう祝柄。
「うおっ!寿先生足長っ!!」
そんな悠二の言葉に頷きつつ野薔薇と並んで服を見ているのは中々に注目を浴びている。
そこかしこでモデルかしらと聞こえてきて、野薔薇だって可愛くない訳でもないが目立ってしまうのは祝柄の方。
五条と悠二は気配を殺しながら二人を見れば本当に珍しいことに祝柄は化粧をしっかりとし赤い髪の毛の毛先が緩く巻かれてあり薄いサングラスの下の瞳は楽しさに緩んでいるだろう。
会話が聞こえるまで近付いてみようかとした次の瞬間、野薔薇がバッと振り返って悠二と五条を射抜くように見つめてきた。その顔はいやなものを見たと言わんばかりに眉を寄せ、そんな野薔薇につられ祝柄も顔を向けてきて野薔薇と同じように顔を歪めると舌打ちを一つして
「何か用」
と不機嫌そうに口にしたのは祝柄ではなくて。
「いやあ、だって祝柄が珍しくオシャレしてたから気になっちゃって!」
なんて五条は開き直り悠二はしっかりと祝柄を見つめてきて
「寿先生って身長どれくらいあんの?」
と首をかしげてきたので祝柄はため息を吐き出して仕方なしとでも言うように
「182㎝だよ」
と答えてくれた。悠二は「ひゅひゅー!」俺より全然たっけぇ~!なんて驚いてもいて。それでもとしている祝柄と野薔薇は祝柄と五条を交互に見てからニンマリと笑い
「もしかして五条先生、寿先生のこと好きなの?」
と。それに対し五条は一瞬の迷いもなく「うん!」と頷いて祝柄は肩を落としながら眉間に手をあてため息一つ。
「僕とデートしてよ、僕のためにオシャレしてほしいな~」
そう言い切った五条の言葉に更に難しいというか面倒そうな表情を浮かべる祝柄がいて、それを見た悠二は首をかしげ
「五条先生の片思いなわけ?」
なんて尋ねてきたので五条は祝柄の肩に手を回すと「両想いだよ」なんて親指を立て祝柄はどうにでもなれといわんばかりに諦めた表情を浮かべていた。