五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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「寿先生って怒るとどうなるの?」
そんな唐突な問いかけに五条はキョトンとするも「何でさ」と返しその問いかけをした本人、虎杖は首をかしげた。
「なーんかここの先生って怒るようなことないからどうなるのかなーって思ってさ」
「僕が怒るとどうなるかは聞いてくれないの?」
「教えてくれないっしょ」
「だよね~!」
それで、と問いかけられなおし五条は悩みポーズを見せると指を一本立て
「僕相手だと怒る回数は多いよ!」
「それって…」
五条先生が怒らせているのではないかと考えたが口にはせず、そして「そうじゃなくて」と置いて
「本気で怒るとだよ、やっぱこええの?」
「怖いよお?バーサーカーになるもん」
そして
「知らないけど!」
と。
その返答に虎杖は口を尖らせるも五条はヘラリと笑い
「それじゃ悠二君」
「はい!」
「祝柄を怒らせてみようか!」
と最悪の方法を示してきてくれた。
「激オコ寿先生を見てみようの会、発足~!!」
そう拳を掲げた虎杖は命知らずだろうし五条もなぜかノリノリで同じように「あはは~」と笑いまずは何をしてみるのかを相談した。
あーだこーだと言いながらちょくちょくした怒りを溜めさせてブチキレたらいいかも(?)しれないと頷きあいまずは、と虫のオモチャを用意して祝柄を探していれば縁側に祝柄の靴が置いてあり五条と虎杖はその靴の中に蜘蛛のオモチャを忍ばせた。
そうして廊下の陰から祝柄を待って覗いていれば程なくして祝柄が姿を見せ靴に足を突っ掛けている。そして違和感に気付いたようで靴を脱ぎひっくり返してオモチャの蜘蛛を手の平に乗せた。
さてどうなるか!とニヤついていれば祝柄はその蜘蛛のオモチャを眺めるとポケットにしまい行ってしまった。
「ノーリアクションって…一番くるのな……」
「ね~、もう少し何かあってもいいのに」
しばらくして祝柄は荷物を持って戻ってきて靴を揃えると袋から焼酎500mlを取り出して蓋を開けながらどこかへと行ってしまい虎杖と五条はコソコソと後を追い昼食をとり始めた祝柄に向かって蛾のオモチャを飛ばした。
パタパタというかビルルルルなんて音と共に真っ直ぐ祝柄のご飯の上にポトリと落ちそうになるも祝柄は掴んで眺めそのオモチャを脇においた。またしてもノーリアクション。
そうしていれば伏黒が祝柄の前に座り釘崎も祝柄の横に座るとご飯を食べ始めた。次の瞬間釘崎が
「ちょっとぉ!!?!??」
と声をあげ祝柄のご飯の脇に置いてあったオモチャの蛾に驚いていて祝柄は笑ってそのオモチャをポケットにしまった。
「祝柄もあれくらい驚けばいいのに」
「つえぇ~…俺だってあれくらいは驚くかもしれねーのに」
ねー、なんてしつつ二人も祝柄たちのテーブルにつけばしかし祝柄は既に食事を終えたようで行ってしまい空いた席に落ち着いた。そんな二人に釘崎は目をギラリと鋭くさせ
「あのオモチャ、あんたたちね?」
と問いかけられなぜこんなことをしているのかを答えて聞かせれば伏黒は大きく深くため息を吐き出し釘崎は虎杖の頭をはたき文句を言おうとしたが 瞬間である。
虎杖と五条の背にヒヤリとした柔らかい何かが当たり二人は揃って声をあげた。そして背に入ったそれを取り出せば
「こ、こんにゃく…?」
と呟いた。そんな二人に祝柄は笑ったまま二人の肩をギリと掴みそれはもう素晴らしい笑顔のまま一言
「次やったら生きていることを後悔させるからな」
と残し行ってしまった。
「怒ってた?」
「怒ってた」
こええ、なんて。