五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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「い…痛い…重い…しんどい…ツラい………」
そう呟きながら任務を済ませた私はすぐ新田ちゃんが運転する車で学校まで戻っていくのだが二日目のそれにお腹を押さえ思わず唸ってしまえば新田ちゃんはバックミラー越しにこちらを見てきてしばし考えると
「アレっスか?」
と。
そのアレがどのアレなのかを考えなくとも分かってしまい
「何で今月こんなに重いのか……」
「今月どころが毎月じゃないっスか?」
「……あぁ、確かに……」
もう早く帰って薬のんでダウンしたいとしていれば新田ちゃんはダッシュボードから薬を取り出し
「飲みかけっスけど」
とスポーツドリンクと共に渡されてしまい脱力した声でお礼を述べた。
これで学校につく辺りまでは少しはましになるだろうと深い息を吐き出しドロリとした感覚に眉を寄せてしまった。
「ツラいっスよね~」
と新田ちゃんは苦笑いを浮かべそれに苦笑いを返し
「ついたら起こして…寝ないけど、ちょっと現実逃避…」
と言えば「了解しましたっス」と返ってきたので私は目を閉ざし後部座席に深く腰を落ち着けお腹を撫でながら腕を組み身を委ねる。
そして今の言葉通りに思考を飛ばし腰もゆっくりさすってみてもする。ホッカイロ欲しい。
腰をさすりお腹を押さえ眉間にしわを寄せて黙っていればしばらくしてカーブが続くのを感じ
「寿さん、ついたっスよ」
と声をかけられた。
「ありがとう~」
痛み止は効いてきたが全身の重怠いそれにズルズルと動き職員室で資料をまとめ学長に渡すとすぐ硝子さんの所へ行き新田ちゃんからもらったそれより強めの薬をもらうことにした。
「ああ、二日目か、大丈夫かい?」
「しんどいよぉ硝子さーん」
思わず泣きそうになれば硝子さんは笑って薬をくれて
「飲みすぎるなよ」
という忠告も受けてしまった。善処します。
「あとアルコールも控えろ」
「そのつもりです……」
二日目のそれに苦しみながら部屋に戻りトイレで色々と済ませると服を着替えベッドに潜り込んだ。もちろん貼るカイロでお腹と腰は守っている
こんな時刻に人は来ないだろう、というかいないだろうと硝子さんからもらった薬も飲んであるし直に眠れるだろう。
毛布にくるまって枕に頭を押し付け眠っていれば不意に何かの音が聞こえてきてパチリと目を覚ませばカーテンの向こう側では暗い世界が広がっていてどれくらい眠っていたのだろうか、重怠い身体を動かしゆっくりと起き上がればコンコンと扉がノックされ私はどうしようかと思いつつカーディガンを羽織って扉を開けた。
「おっす寿先生!」
「虎杖君に伏黒君…釘崎ちゃんも」
どうしたの?と問いかければ三人は(いや、伏黒君は除外して)笑顔を浮かべ
「焼き肉パーティーしねえ?」
なんて誘われたのだが正直それどころではない。ご飯はちゃんと食べなきゃ薬は飲めないがだからと言って焼き肉パーティーはちょっと無理。食欲もないし。なんなら具合は先程よりも悪い。そんな私に釘崎ちゃんは気付いたようで
「体調悪いの?」
と問われたため、それに小さく頷くと「風邪?」と問う虎杖君に顔を振り釘崎ちゃんにそっと耳打ちしたのは
「二日目なんだ」
というもので。それで釘崎ちゃんはすぐ理解したように頷くと
「寿先生具合悪いからあんたら行くわよ」
と背を押して行ってしまい時間差で現れた五条はケロリと「生理痛しんどいの?」とズバッと聞いてきたのでデリカシーもクソもねえなテメェと呟き扉を閉め布団にくるまってもう一度眠ることにした。しんどい、と。