五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
焼酎片手に自室のテレビとDVDの電源をいれディスクをセットするとカーテンまでしっかりと閉じ真っ暗な中での映画鑑賞を開始した。
今日は遅くまで仕事で帰ってこれたのはついさっき、今日が終われば長い出張が終わりであり翌日というか明日は休みなので買い貯めたDVDを見ることにしたのだ。
揃ってあるのは全て18禁のグロスプラッタものとエイリアン全シリーズ及びプレデター。
さてどれから観ようかとしていれば一番手に届くところにあった18禁から手を出すことにした。
「ん~ふふ!楽しみ~」
なんて呟きながらDVDをセットしてテーブルを前に、そこには焼酎一升におつまみ、そしてリモコンを置いて映画鑑賞は始まった。
しゅっぱなから喉を切り裂いたモブを見つつスルメを齧り焼酎をビンごと傾けて今後の展開を考えながら楽しむこと映画三本目。
焼酎は四分の三まで減っていき映画三本目が終わる頃に扉がノックされそちらに意識を向けた。
誰だこんな時間にと時計を見上げフラりと立ち上がれば時計の針は早朝五時半を指してある。
「もうこんな時間か」
そう呟いて、もう一度ノックされた扉を開けばそこには五条が立っており何事かを尋ねる前に五条は苦笑いを浮かべている。
そんな顔を向けられる要素なんてあっただろうかと思いながらも五条を見つめ五条は片手に紙袋をぶら下げたまま私を見つめてきて
「昨日は遅くに帰ってきたから僕からの出張のお土産を持ってきたんだけど」
「五条が?めーずらしっ」
そう言ってから五条は紙袋を掲げそこには地酒の焼酎の名前が印刷されており私は目をぱちくりさせながらそれを受け取ってヘラリと笑ってしまった。
「五条さすがじゃん分かってるぅ~!」
「…持ってくる必要あった?」
「なんで?」
「いやぁ、一人で飲んでるから」
そう言われ私は左手に持っている焼酎を見下ろして、右手には五条からのお土産があって。
「こんな時間まで何してたの?」
「映画鑑賞」
五条は身を乗り出してチラリと私の部屋のテレビ画面を見ると調度クライマックスで己の足を切り落とすシーンが流れていて、サングラ越しの瞳が雰囲気で何を見てるんだこいつなんて思われているのを感じ、しかし私は気にもせず「そうだ」と閃いた私は五条の腕を引き
「一緒に見る?」
と問いかけてしまった。しかし五条は身を引いて
「僕にはちょっと荷が重い」
なんて呟かれ私は「ふーん」と言いながら残りの焼酎を傾けながら五条にヘラリと笑い
「大切に飲ませてもらうね」
と言い切った。
それに五条は軽く頷くもその飲み方にサングラス越しで眉を落として笑っていて。
それにしても早朝に来て私が寝てたらどうするつもりだったんたよと問いかければ五条は笑って
「祝柄が遅くに帰ってきたら大体はいつも映画見て夜明かししているからね」
今日も起きてると思った、と。
「僕は今日この後も仕事だから渡すだけ渡すつもりだったし、もし寝てたらドアノブに引っかけておけば祝柄なら誰からのモノなんて聞かなくても分かってくれると思ってね」
という言葉になるほどと頷いた。
「それに祝柄はオフだしねぇ~」
「映画観倒すつもりだったから」
「飲みすぎはよくないよ?」
でもお土産に焼酎なんて嬉しすぎだよと笑いかければ五条の手が私の頭に伸ばされてよしよしと撫でられた。
「どしたの?」
「ん?いや、お疲れ様~って思って」
「ほう………?」
なら私もと手を伸ばし五条の頭を撫でくりまわしてから五条は自室に戻っていき、私も扉を閉めるとテレビの電源を消しアルコールが回った身体を冷たい布団の上に倒れこんだ。