五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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誰かに移った訳でもないし家入さんからもらった薬のおかげで風邪は1日で治り差し入れとして日本酒を選んでいれば何故だか五条もついてきてやたらと私に触れたがる。
何がしたいんだこいつ。
そう思っていれば五条はサングラス越しにこちらを見つめてきていて、所々で「あの人達モデル?背高っ!」なんて声も聞こえてきて。
そうだよな…私背高すぎるもんな…可愛さの欠片もないし五条と一緒にいて目立たないわけがない。
「何でついてきたのあんた…」
「そりゃあ風邪が本当に治ったのか心配だからさ~」
なんて言われ頬がポポポっと赤くなっていく気がして五条から顔をそらしなるべく並んで歩かないようにしていれば五条は少し考えると私の腕をグイッと引き腕を絡ませ指までも絡ませてきた。そう、恋人繋ぎというそれ。
「な、な、な、何を!?」
「言わせないでよ」
「今は言ってほしいけど!?!!?」
しかし五条は私の手を引くと五条お気に入りの喫茶店に拐われてついたのは窓側の奥のテーブル席。本当になんなのだろうかと口を開こうとすればすぐ店員がお冷やとおしぼりを持ってきてくれてメニューも渡されたが別に何かを食べたいわけでもないのでエスプレッソと紅茶を注文した五条は私の事を見つめてきて
「僕のこと、避けてるっぽいの気のせい?」
そういきなり確信を突いてきた。
思わずグッと呻くもすぐエスプレッソと紅茶が運ばれてきて私と五条は礼を述べ、五条は大量の砂糖をぶちこんでいる。
私も無言でいたがなるべく顔を上げずカップに口をつけ、五条はサングラスをずらすと私を見つめてきて
「僕の目、見てよ」
と言われ、しかし私はその言葉に従わず顔を上げずにいれば
「祝柄」
と名を呼ばれ渋々と顔を上げれば透き通った瞳に吸い込まれそうになり再び視線をそらしてしまった。
「ーーー僕のこと嫌いになったの?」
「き、嫌いになったとか、そんなんじゃないけど……」
「じゃあ、何?」
何って言われても、そんなの私が知りたいよ………。
「五条には、背の低い子が似合うんだよ」
「祝柄だって僕より低いっしょ」
「数㎝じゃん…」
一体何の話をしているんだと言わんばかりの五条は、今の会話と私の態度を思い出したようで
「あ」
と呟き、もしかしてとも口にして
「僕のこと、好き?」
「っ……」
思わず肩を揺らせば五条は口端を吊り上げ笑うと、テーブルに置いてあるカップを掴んだままの私の手を包むように手を回してくるとにこりと笑い
「なーんだ!やっぱり!」
と口にして
「僕は祝柄のこと好きだよ?LOVEの方!」
随分と発音の良いラブだなと思っていれば顔を寄せられて尋ねかけられたのは
「祝柄は?」
というもので、私は今の告白を頭にとどめ身体中を熱くさせ心臓を高鳴らせながら小さく頷いて
「す…好き……」
と呟けばそれはもう嬉しそうな五条が頬にキスをしてきて
「これで正式にお付き合いだね!」
なんてとびきりの笑顔を浮かべてきて私の口からはなんとも情けない「ひえぇ…」という声がもれてしまった。