五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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「うう…寒い…いや、暑いけど寒い………」
「どったの?」
そう五条に問いかけられ顔を覗きこまれたため本の少し距離を置き「なんでもない」と言ってしまったのは、先日身長の低い女の子と歩いていた五条のことを考えてしまったため。
あれからどうもモヤモヤが広がっていて何だろうコレはと首をかしげてしまうものでありそうしてその事を考えて不摂生をしていれば見事に風邪をひいたのかもしれない。
背筋をブルリと震わせくしゃみを一つ。いや、でも暑いわ…。
腕をさすりながら五条から更にと距離をとり歩き去ろうとすれば五条の手が私の肩を掴んできて、思わず
「触らないで!」
とそれはもう綺麗なドントタッチミーに驚いたのは私であり五条であり私たちの近くにいた一年ズたちであり。
「あー…ごめん、ちょっと風邪気味で…」
移したくないし、今日は特にやることもないのだから休みたいからとモゴモゴと呟けば釘崎ちゃんが近寄ってきて下から見上げられてしまい、そして私の額に触れたのは釘崎ちゃんではなく五条であって
「けっこう熱あるね」
と五条は呟き私は「今日は本当ごめん皆」と一言残し足早にその場を去った。
触らないで、はアレだっただろうか。しかし今の私には深く考える気もなくくしゃみをしながら風邪薬を取り出しスポーツドリンクで流し込む。
服も着替え冷えピタを額に貼り付け布団に潜り込んだ。
寒いのか暑いのかもよく分からないがパジャマは本の少しモコモコのそれで加え毛布をかぶり目を閉じるも眠れる気にならない。
そうしてベッドでゴロゴロしていれば部屋の扉がノックされ掠れる声で「どうぞ~」と言えば扉が開き入ってこようとしたのは一年ズ。そこで私はハッとし
「ステイ!!」
と声を上げ毛布を肩にかけてズルズルと扉に近寄れば私の部屋の中に大量に貼ってあるお札を見てガチで引いていて、そりゃそうだと思いつつ
「呪力を抑え込むお札だよ。っ、へーっくし!!ぅぅ…」
ズルと鼻をすすり、中に入ってこないように、でないと疲れちゃうよとまで言えば
「寿先生ってどんだけ呪力あるの!?」
なんて虎杖と釘崎ちゃんは驚いていて伏黒は虎杖の頭をスパンと叩いていて、釘崎ちゃんが二人の背を押し近付けてきた。
「な、なに?」
「ほら、風邪は移した方が治りやすいっていうじゃない?あ、無理か!」
「なんで?」
「だってバカは風邪ひかないって言うでしょ?」
「釘崎お前……」
それでも釘崎ちゃんはケロリとしており
「はい、お見舞い」
とウィダーインゼリーが沢山入った袋を渡されて正直めちゃくちゃ嬉しいもの。
「ありがっっ…くしっ!!!」
そうくしゃみをしながら受けとればその背後から五条が顔を見せてきて「はい」と渡されたのは
「硝子から貰ってきたよ」
風邪薬、と。この四人の好意は凄く嬉しい。何度も言うけど凄く嬉しい。でも一年ズは一歩置いていてもいいのだが五条とはあまり顔を合わせたくない。見られたくない。
たかが風邪だが弱味を握られた気になるので本当に勘弁してほしいし別の意味でも勘弁してほしい。五条の顔を見たくない。でも家入さんからの風邪薬を貰ってきてくれたのは嬉しいんだけどね……嫌なんだよ………。
それは私に五条は顔を寄せてきて私が五条を見れば、ちゅっとキスをされ驚いていれば一年ズも驚いたように顔を赤くし硬直しており
「野薔薇の言った通り、人に移すといいんだよ?」
なんて平然と笑い私は五条に頭突きを食らわすと受けとるものは受け取って部屋の扉をバタンとしめた。
さっき以上に暑いとその場に座り込んでしまったのは私しか知らないところ。