五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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一級呪霊が現れたということで棘と一緒にその場所へと行き連携をとってさっさと呪霊を祓い東京まで戻ってくれば棘がピタリと止まり
「シャケシャケ」
と私の腕を引きその指がピタリと一組の男女を指差した。
人より頭が1~2個分浮いた銀髪の男と低身長の女の子が目に入り
「うわ、あの服前から気になってたヤツ」
思わずそう呟けば棘はまた私の腕を引き
「おかか」
と再度指差した。なのでもう一度しっかりと見ればやっぱり服は可愛いし相手はどんなやつだとようやく意識をそちらに向ければそこにいたのは五条であって、
「うわ…やなもん見ちゃった……」
と呟いてしまった。
私の言うやなもんと棘が教えてくれたそれは一致したようなそうでないような、それであって女の子は五条を見上げ笑顔を向けていて、あれが世間一般な身長差なのだろうかとも呟いてしまう。
確かに私の身長だと多少幅差はあるが10㎝以上の差があるわけでもなく、棘と揃って電柱の影から身を潜め眺めてしまう。
五条も五条で悪い気はしてなさそうで、もしかしたらあの女の子が五条の恋人だったとしたら。
そこまで考えていればモヤッとした何かが心に発生し疑問に思って首をかしげてしまい五条と女の子はそのままどこかへと行ってしまった。
「棘、どう思う?」
「ツナマヨ」
「だよねぇ、あの子可愛かったもん」
「おかか」
「違わないっしょ」
まあ私たちには関係ないから帰ろっかと駅のロータリーに止まっていた車に二人で乗り込んで学校まで送ってもらい棘と別れ自室に戻る。
そうして次に思ったのは私もオシャレをしてみれば少しは可愛くなるかもしれないというそれ。
いやでも五条のために着飾っても五条には関係ないだろうしそもそも何で五条が出てきた?それこそ関係無いだろう。
それでも私はクローゼットを開け中から一番可愛さと思っている服を取り出し姿見の前で自分にかざしてみる。
「可愛くて買ったけど…着る機会は来ないだろうな……」
ポツリと呟いた言葉は本の少し落ち込んでいて、前に釘崎ちゃんと買いに出掛け購入したスキンケア一式を眺めため息を吐き出すとそのままクローゼットに服をしまいこみその場に座り込んでしまった。
何だろうこのモヤッと感……と考えてしまいしばらくそこから立ち上がれないでいた。