五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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スマホで昔から好きなブランドの最新の小物を見ていれば物凄くド性癖な手鏡を見つけてしまい目を輝かせてしまった。
ヤバイどうしようすっごく可愛い!え?うそ!?この値段で売っちゃっていいの?赤字にならない?大丈夫?
なんて心配に思っていても欲しいものは欲しいので、ヘイゴー!ポチっちゃえ!と思うも小さな注意書を見るとなんとコレは店舗販売のみと書かれてあって私は時計と場所と時間を考えて、肩を落としてしまった。
現在電車移動での出張であるし今から行く所にはこのメーカーのお店はないし可愛いからすぐ売り切れちゃうだろうなと深くため息を吐き出してスマホの画面を暗くする。
もうすぐ夜の帳がおりるところだし到着までまだまだ大分時間があると対面座椅子の目の前に荷物を置き私は壁に寄りかかって終点まで過ごすも頭の中は先程の手鏡で一杯だ。
「あーあ…」
(なんで見つけるかなぁ)
前にも限定販売のポーチも見つけたがやはり可愛すぎて即日完売であったしちょっと今の仕事を恨んでしまいそうになるもそのまま目を閉じた。
皆忙しいだろうから誰にも頼めないとため息を吐き出して今回も諦めようと去らぬ心を無理矢理に押し込めると眠ることにした。
甘えられる相手がいないのは少し寂しい。
いや別に甘えたい訳ではないのだが頼れる相手がいない、に繋がる訳でもなくて、決して甘えたい訳ではない。
それでも誰かに頼んでみるのもイケるだろうかと悩みもするが結局はやめて。
そんなことを考えながらゆっくりと目を閉ざし眠ることにして出張先で呪霊をボコボコに祓ってから翌日の始発で東京まで戻っても店舗に寄る前に報告書を渡してから急いでブランド店まで足を動かしたのだが私の心を奪った手鏡には
"SOLD OUT"
という札が置いてありガックリと項垂れてから学校に戻ってきた。
一年と二年が稽古をしているのを耳で聞き思いっきり肩を落としながら自室まで戻りカラコンを外すと軽くシャワーを浴び髪を乾かし息を吐く。
「…うう…手鏡…」
絶対的に必要だというわけではないが大きさや可愛さや可愛さも相まって可愛いのだがどうにも、諦めきれない。でもSOLD OUT……。
再販しないかなという希望を持ちながらベッドでゴロゴロしていれば部屋の扉がノックされ私はそこにあったカーディガンを羽織るとそれはもう落ちこんだ声で
「はあい」
と応対し扉を開けたそこにいたのは五条であって
「昼間からすごい格好ねー」
と呟かれ五条の視線が下がっていったのは
「ああ、短パンはき忘れた」
そう下着。上は辛うじてキャミソールインナーにカーディガンだが下は下着オンリーで
「もう少し恥ずかしがりなよ」
と五条は呟いた。しかしこれくらい見られるのは私は問題ないと思っているし欲情するやつだっていないだろう。
「ところで何の用?」
そう切り替えた私に五条は右手に持っていた紙袋を差し出してきたそのロゴは、私の大好きなブランドのそれ。
驚きに目を見開きつつそれを開けて見ればそこには私の心を奪ったあの可愛い可愛い手鏡が入っていて。
「どどど、どうしてコレを?貢がれたの!?」
「なんでそこで貢ぐに繋がるかな…」
だってと言いつつも手にすれば大きさも何もかもがピッタリで、手鏡と五条を見比べると嬉しすぎてはにかんで笑い
「ありがとう!」
と素直に感想を述べれば五条は頭を掻きながら「喜んでくれてよかったよ」と笑ってくれて、二人でぽわぽわと花を飛ばしてしまった。