癒しの悦楽(全34話+おまけ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
虎杖君に「宿儺と代われる?」と尋ねると虎杖君は渋い表情のまま悩むも宿儺はすぐ「代われ小僧」と命令しどうすべきかまた悩んでいる。
「1分間の縛り」を出すとまた虎杖君は眉をひそめ考え込み私はそんなに虎杖君に手招きをする。
「大丈夫。代わったら私から縛りを出してそれを無条件で受け入れてくれるなら、代わって」
「小僧、代われ」
「……わーったよ!絶対誰にも手出すなよ!」
虎杖君は私のところまで歩み寄ってきて、もう一度「大丈夫?」と最終確認をしてきたので笑って頷いた。そして虎杖君は大きく息を吐き出し頭をグシャグシャとかき回してから目を閉ざした。
ジワリと呪力が変わり紋様が浮かび宿儺目を開いた。
「燐」
「宿儺、縛り」
宿儺に手を伸ばし宿儺も手を差し出し私は小指を出す。
「小指を結んでいる間は宿儺でいられる縛り」
結べるのかは分からない。私は呪力もカスほど無いため呪いの王と縛りを作れるほどの力量は無いため宿儺が破ろうと思えば簡単に破れるだろう縛り。それでも宿儺は小指を結んでくれた。
優しいが離れることのできない力にほんの少しだけ笑いつつ宿儺はベッドの端に腰を下ろし見つめてくる。
「わかるか?」
「……ごめんなさい」
相変わらず何に対しての「わかるか」という問いかけに眉尻を下げ苦笑し小指に力を入れて問い掛ける。
「私の質問に答えられると判断したものは答えてくれないかな?」
「縛りの上掛けか?」
「ううん、純粋なお願い」
宿儺はまたジッと私を見つめ 小さく笑い頷いた。いいだろう、と。
「まず、宿儺は私と会ったことはある?」
「今世では“無い”」
「じゃあ前世で会っていたのは確かだね?千年ぶりって言ってたし」
「そうだな」
「次、私と宿儺は前世の“どこ”で会った?」
「野道」
「その時私は誰かといた?殺した?」
「答える気はない。思い出せ」
「じゃあ、会った後、私と宿儺はどういう関係だった?」
「答える気はない。思い出せ」
「……一緒にいたと過程して… いつまでいた?」
「これも答えるつもりはない、な、考えろ」
宿儺は目を細めて笑い私の頬をもう片手が撫でてくる。その優しい仕草に心音を高めつつ握りしめ下ろすとその手も握り締めるて笑いかけてくる。
「私と宿儺は特別な関係だった?」
「どうだろうな」
「名前は同じだったよね……因果律かな……じゃあ…私は“宿儺が見えていた”?」
「答える気はない。俺が言わなくてもわかるはずだ」
そうしていても宿儺はやはり私を見つめたままで私は「うーん」と今日までの宿儺との会話ややり取りを考えこみ、宿儺は絡めた小指に力を入れたり緩めたりして遊んでるし 本当に答える気はなさそうで。
でも一番初めの呼び出しの時に「わからぬか?」と問い「目がが見えていなかったな」とも言っていたため 1000年前に会ったと思う私は盲目だったとして。
でも私を見てすぐ「燐」といい私が大嫌いな『虫』についても知っていたし喉首の傷跡のような痣を見てもいないのに「やはりあるのか」とほんの少し怒っていたので確実にそれに関して何かを知っているようだから。
私は落としていた視線を宿儺に戻す。こう言うとちょっとあれだが
「私は――宿儺にとって『大切』だった?」
そうでなければ虎杖君どころか五条さんにでさえ言った「私」燐に近づいたり触れたりしたら小僧の心臓をえぐって殺す、なんて脅さないだろうし。しかし宿儺は笑み、目を細めるだけで答えようとはしない、ただ小指に力を込めるだけ。
でも長年カウンセラーをしていたわけではない。宿儺の今日までの一挙一動と今の私との会話で宿儺にとっての「燐」はどういう存在だったのかを汲み取ろうとして小指がするりと外された。
「あ、待って!」
宿儺は笑うだけで何も言わず「思い出せ」と呟き虎杖君が戻ってくる。
「燐さん!大丈夫 だった!?」
「……うん」
宿儺は低く笑った。
→