癒しの悦楽(全34話+おまけ)
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スタバに向かうとすでに冥さんと憂君がお茶をしており、一応時間10分前だが「お待たせしました」と言うと2人は笑って「待ってないよ」と言ってくれる。
憂君が冥さん以外になついてる人間が私だけなので周囲は結構驚いているが冥さんのカウンセリングというお茶会で憂君とも話す。この2人に金銭以外のストレスなどはないけれどそれでも定期的に声をかけてくれるし無料のカウンセラーとして認識されている。
他の人を通して五条さんに繋ぐ手として私は使われる、それに私と話すと気分が良くなると言ってくれるので私はフリーではあるが冥さんと憂君とも話すし話してくれる。
「噂であの“呪物”の話を聞いたよ」
「事実ですね」
「姉様に実害は行かないでしょうね?」
「そこは大丈夫。最強が後ろ盾にいるので」
憂君はブラウニーを崩し冥さんはコーヒーを飲み私はアイスティーをすする。
「しかし目の下のクマが酷いね。ちゃんと寝れてる?君の体調のコンディションが整っていないとこうして話ができなくなるから無理はしないでほしいな」
「私カウンセリングされてます?」
「いや?私が受けている」
私は眉尻を下げて笑ってしまい憂君が「姉様のカウンセリング」というパワーワードを発した。高そうなカウンセリングになりそうだなと苦笑してしまう。
「にしても、最強君は何か言っているのかな?」
「特に何も……他では“何か”嫌な噂とか“気をつける”べき事とかありますか?」
「今のところは“無い”かな」
カウンセリングをしながら私は冥さんを通して外部のこういった噂も集めるようにしている。Win-Winな関係なので冥さんも話してくれるから、よく五条さんが手に入れにくいフリーの情報を集める私は本当に重宝される。
「“器”の様子は?」
「そこも大層なことは起こっていません。中に“いて”手解きをしているくらいです」
これくらいなら教えられるが、ここまで。
その線引きに冥さんは理解してくれてその後取り留めのない話をし軽く挨拶をすると時間通りに解散した。どうやらこの後仕事があるらしいので 憂君と頭を下げ私は高専まで戻ってきた。
戻る最中何度か着信が入ったので信号で止まったところでワイヤレスイヤホンをつけて話をすると虎杖君であり、何やら宿儺が苛立ってるから早めに来て欲しい、なんて。
いっそ宿儺に代われと思いつつ山道は車が来ないのでぶっ飛ばして行き校庭に向かうと虎杖君たちがほっとしており宿儺の目が私を捉え「燐」と呼ばれる。胸がジリッとした。
「えっと、すく――」
グラリとした目眩に「ヤバい」と呟くと宿儺の名前を呼ぶこともできず目の前に赤が広がっていく。ああ、嫌な夢を見そうな気がする。
「『燐』さん!」
声が重なって聞こえ私の身体は虎杖君によって抱き止められたのだがそれを認識しなくてはいけないのに、それを認識する前に赤から黒へと変わっていった。
宿儺なのか、誰かの声が耳の奥まで響き渡った。
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