癒しの悦楽(全34話+おまけ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今年は編入生が多いな…」
それが私のこの所の感想。
と言っても突然の編入が決まったのは虎杖君だけでもう一人の1年生は家庭でのいざこざがありほぼ無理やり出てきたらしいと伊地知さんに聞いた。
虎杖君はあつらえた制服を身につけ伏黒君と共に私を訪ねてくる。まあ、虎杖君というより虎杖君の中の宿儺が、だが。
「今日迎えに行くんだって!俺都会初めてでさ!」
なんて嬉しそうにしている様は(普通に)おのぼりさん(正しい)であり、私と話してから伏黒君と虎杖君の2人は都心に向かっていったその背中を見送った。
そして私は3人の術師のカウンセリングが予定にあるので時間と仕事の調整をしがてら 宿儺について考え込む。
『燐、おいで』
あんな慈愛に満ちた呼び掛けは初めてなのに泣きたいくらい嬉しくて、懐かしくて、頬杖をついてそんな宿儺の声をウトウトと思い出していれば「燐さん!」と強めに声をかけられ肩を揺らされハッと覚醒した。
「すみません!寝てました?私」
「30分ほどですが…時間は大丈夫ですか?」
私はもう一度ハッとしてからすぐ立ち上がり急いで応接室へと向かった。1人目のカウンセリングを始める。
「お久しぶりですね」
私は呪術師に対して「あなたは悪くない」なんて決して言わない。彼ら、彼女らが話していく任務内容とその概要を聞いて何を言って欲しいのかを汲み取り会話をするだけ。
それでも彼ら、彼女はすっきりとしまた任務に着く。
1人目のカウンセリングを終え職員室に戻り書類をまとめつつ呪いの階級とそれに当たれる術師を選び、休日、半休も作りつつ組み込んでいく。
昼になり食堂に行くと真希ちゃん達がいたのでお邪魔させてもらい真希ちゃんたちも迎えてくれた。
「宿儺の器ってマジやつ?」
話題は突然で、カレーを飲みながら棘君はかなり興味深そうに私を見ている。まあ五条先生が話していたのか東京校にいる人間は全員知ってるだろう。
「マジやつよ」
「こんぶ」
「2人はこの後出張でしょ?時間ある?」
2人は爆速でカレーを飲み干してから手を振って行ってしまい私も同じくカレーを飲んでからお茶を飲み職員室に戻ると五条さんから着信が入った。
3人目の編入生の寮を軽く掃除しておいて、なんてもの。
2人目のカウンセリングまで時間があるので了承しておく 。カーテンを持ってきていないので一応お古のカーテンをつけ室内は水拭きし、空気を入れ替え応接間で2人目のカウンセリングに入る。
「お疲れ様。ご飯食べてる?少し痩せましたねぇ」
夕方6時を過ぎた頃に五条さんと3人の1年生が高専に帰校した。「おかえりなさい」と迎えたら女の子は大荷物で私を見たので「初めまして」と笑いかけたら「レベル高い!」と声を出し挨拶をしてくれた。
「よろしくね、野薔薇ちゃん」
「 よろしく!燐さん!」
もう一度笑いかけると「燐」なんて声がし、すぐ虎杖君に視線を向けると宿儺が私を見ており、虎杖君が「あっ!また!」といい伏黒君が疲れた表情を浮かべ 五条さんが笑う。
「えっ……と…宿儺、お帰りなさい……?」
「ケヒッ」
と宿儺は笑い虎杖君が私を見て「こいつ」燐さんを呼べってうるせーの! しつこい!なんて呟き、野薔薇ちゃんが私と握手をしながら「やっぱり燐さんがそうなのね!」と言い、とりあえず野薔薇ちゃんを寮に案内した。ついでに荷物もいくつか受け取り歩く。
「燐さんすっごく話しやすい!今度私と東京観光して!」
「いいよ、時間作っておくね」
美味しいパンケーキのお店あるけど、パンケーキ好き?と問うと眩しい笑顔で頷かれ、野薔薇ちゃんの荷解きを軽く手伝い私はすぐ今日最後のカウンセリングのために動く。
「とりあえず寮以外の設備は伏黒君に聞いておいて」
「燐さんはカウンセラーっやつでしょ?
「そんな大層なものじゃないけど、話すだけならいくらでも聞けるし、しんどいって思ったら言ってね」
「了解!ありがとね、燐さん」
手を振り合ってから私は職員室に行き荷物をまとめ出る準備をしていたら五条さんがヒョイと顔を見せたので野薔薇ちゃんとの話しを聞き、宿儺がうるさい「燐コール」をしていたと笑い行ってしまったので、思わずため息を吐いて車を出した。
「七海さん、お久しぶりです。猪野君も!」
これで今日のカウンセリングは終わるのでジョッキを傾ける2人はふと思い出したように宿儺の名を出したので苦笑してしまった。
→