五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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バレンタイン
年の瀬もすぎ、もう冬もあと少しという所で私は野薔薇ちゃんと真希ちゃんに連行され連れさられたのはとあるデパートのチョコレート売り場。
至るところに様々な種類のチョコレートが売ってあり、私は野薔薇ちゃんと真希ちゃんを見下ろして問いかけたのは
「2人ともあげる人いるんだ」
という素朴な疑問。しかし2人はものすごい勢いで首を振り野薔薇ちゃんと真希ちゃんは私の肩を掴むと言い放ったのは
「五条先生にあげるでしょ!」
「悟にあげるだろ?」
というもの。
ハモりつつ同じ言葉を口にして、私はポカンとして
「え?」
と呟いてしまった。なんで五条にチョコ?何で?どうして?何の意味があって?
そう不思議そうにしている私に2人は「もう!」と次いで口にしたのは
「バレンタインだろ?悟にあげないつもりか?」
「バレンタイン?」
「え?寿先生バレンタイン知らないの?」
野薔薇ちゃんと真希ちゃんは心底驚いたように目を大きくして、私は「いやいやいや」と手を振り、バレンタインは知っているが
「私、出張あるからバレンタインには帰ってこれないかもだし、そもそもそんな行事大して気にして無いというか…」
ああ、でも伊地知と七海にはあげたことあるかも、まで口にすれば目は口程にモノを言うという言葉が当てはまる程のその表情に苦笑いを浮かべてしまった。そして苦し紛れに言い訳のように
「伊地知はいつもお世話になってるから義理で、七海は唯一の同期だから…あと日下部と夜蛾学長」
あげるとしてもその程度、と言えば2人はこそこそと話し始め、私は追撃のように
「買うより作るタイプ」
と。そう告げれば野薔薇ちゃんも真希ちゃんも目を輝かせ
「何を作るの?!」
と腕を引かれてしまう。女の子だなあ…若干力が強いのは日々の鍛練からだろう。良いことだ。
「という事があったんだけど」
「ふーん、僕の分は?あるよね?僕、恋人だもんね?」
バレンタインの翌日の夜中の一時に高専に戻ってきた私はお土産のチョコを伊地知や他の補助監督の机にメッセージと共に置き、硝子さんにはウイスキーボンボンを渡し、自室に戻ったら、五条がいたのだ。
私の部屋のDVDを観てくつろいでいる五条を見て思わず「何してんの」と言ってしまえば五条は転がった姿勢を直し私の荷物を受け取りそのまま腕を引いてくるとソファに座らされた。そして大きな箱を脇から取り出し渡されて。
「祝柄の好きなブランドのコート」
「え?!新作のアレ!?」
「そー」
朝早くから並んでゲットしておいたよと笑った五条に両手を合わせて拝みつつ箱から取り出して見てしまう。うわ、めっちゃ可愛い。
ウキウキと喜んでいる私に五条は笑ったままで、私はお礼を述べなから荷物を片付け、そのコートはハンガーに吊しておきヒラリと落ちたメッセージカードを拾い上げた。
そこにはバレンタインメッセージがあり「あ」と思い出しバレンタイン前の野薔薇ちゃんと真希ちゃんとのやり取りを口にした。
「へーぇ、伊地知とかにはあげるのに本命には何にも無いんだ~、うわ~、嘘でしょ~?本気で~?」
なんてダル絡みを面倒だなぁと思い、けれど本当に用意していないしなんなら五条以外の人には渡したけれど……
なにせ私はバレンタインベイビー。
あげるより貰う方であったためバレンタイン行事は私にとっては、もう一度言うが貰う方。
学生時代に知られていた事であったため五条は分かっているのであろうがこうしてバレンタインチョコを求められるのは初めてで、五条のことはしっかりと失念していた。
「ごめんて」
「ふーん」
「いや、ホント、五条は毎年プレゼントくれてたから」
つい受け身状態だった。と。
私は任務と徹夜と疲労によって眠い目を何とか醒まして続けたのは
「五条なら分かってくれるからって」
思ってた。そう答えのようなモノを導きだし五条の顔を覗きこんだ。
かすか、耳が赤い。
よし、丸くおさまった。
「……誕生日おめでとう」
「ありがとう、悟」
そう言いあって、五条は顔を寄せてきた。
なんか違うけど、五条先生ハッピーバレンタイン!
年の瀬もすぎ、もう冬もあと少しという所で私は野薔薇ちゃんと真希ちゃんに連行され連れさられたのはとあるデパートのチョコレート売り場。
至るところに様々な種類のチョコレートが売ってあり、私は野薔薇ちゃんと真希ちゃんを見下ろして問いかけたのは
「2人ともあげる人いるんだ」
という素朴な疑問。しかし2人はものすごい勢いで首を振り野薔薇ちゃんと真希ちゃんは私の肩を掴むと言い放ったのは
「五条先生にあげるでしょ!」
「悟にあげるだろ?」
というもの。
ハモりつつ同じ言葉を口にして、私はポカンとして
「え?」
と呟いてしまった。なんで五条にチョコ?何で?どうして?何の意味があって?
そう不思議そうにしている私に2人は「もう!」と次いで口にしたのは
「バレンタインだろ?悟にあげないつもりか?」
「バレンタイン?」
「え?寿先生バレンタイン知らないの?」
野薔薇ちゃんと真希ちゃんは心底驚いたように目を大きくして、私は「いやいやいや」と手を振り、バレンタインは知っているが
「私、出張あるからバレンタインには帰ってこれないかもだし、そもそもそんな行事大して気にして無いというか…」
ああ、でも伊地知と七海にはあげたことあるかも、まで口にすれば目は口程にモノを言うという言葉が当てはまる程のその表情に苦笑いを浮かべてしまった。そして苦し紛れに言い訳のように
「伊地知はいつもお世話になってるから義理で、七海は唯一の同期だから…あと日下部と夜蛾学長」
あげるとしてもその程度、と言えば2人はこそこそと話し始め、私は追撃のように
「買うより作るタイプ」
と。そう告げれば野薔薇ちゃんも真希ちゃんも目を輝かせ
「何を作るの?!」
と腕を引かれてしまう。女の子だなあ…若干力が強いのは日々の鍛練からだろう。良いことだ。
「という事があったんだけど」
「ふーん、僕の分は?あるよね?僕、恋人だもんね?」
バレンタインの翌日の夜中の一時に高専に戻ってきた私はお土産のチョコを伊地知や他の補助監督の机にメッセージと共に置き、硝子さんにはウイスキーボンボンを渡し、自室に戻ったら、五条がいたのだ。
私の部屋のDVDを観てくつろいでいる五条を見て思わず「何してんの」と言ってしまえば五条は転がった姿勢を直し私の荷物を受け取りそのまま腕を引いてくるとソファに座らされた。そして大きな箱を脇から取り出し渡されて。
「祝柄の好きなブランドのコート」
「え?!新作のアレ!?」
「そー」
朝早くから並んでゲットしておいたよと笑った五条に両手を合わせて拝みつつ箱から取り出して見てしまう。うわ、めっちゃ可愛い。
ウキウキと喜んでいる私に五条は笑ったままで、私はお礼を述べなから荷物を片付け、そのコートはハンガーに吊しておきヒラリと落ちたメッセージカードを拾い上げた。
そこにはバレンタインメッセージがあり「あ」と思い出しバレンタイン前の野薔薇ちゃんと真希ちゃんとのやり取りを口にした。
「へーぇ、伊地知とかにはあげるのに本命には何にも無いんだ~、うわ~、嘘でしょ~?本気で~?」
なんてダル絡みを面倒だなぁと思い、けれど本当に用意していないしなんなら五条以外の人には渡したけれど……
なにせ私はバレンタインベイビー。
あげるより貰う方であったためバレンタイン行事は私にとっては、もう一度言うが貰う方。
学生時代に知られていた事であったため五条は分かっているのであろうがこうしてバレンタインチョコを求められるのは初めてで、五条のことはしっかりと失念していた。
「ごめんて」
「ふーん」
「いや、ホント、五条は毎年プレゼントくれてたから」
つい受け身状態だった。と。
私は任務と徹夜と疲労によって眠い目を何とか醒まして続けたのは
「五条なら分かってくれるからって」
思ってた。そう答えのようなモノを導きだし五条の顔を覗きこんだ。
かすか、耳が赤い。
よし、丸くおさまった。
「……誕生日おめでとう」
「ありがとう、悟」
そう言いあって、五条は顔を寄せてきた。
なんか違うけど、五条先生ハッピーバレンタイン!
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