五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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「……これが、世の中の女の子……」
私も適度に気を使っていたのだが
「寿先生~!これなんてどう?」
そうして見せられたのは新商品のアイシャドウ。それにマニキュア。そう、絶賛美容品コーナーでのお買い物。
しばらく任務続きでキチッとしたスキンケアはできていないのだがそれに気付いたのは釘崎ちゃんであって。
生徒の休日に、釘崎ちゃんに誘われ伊地知の車で原宿まで行けばキャアキャアとテンションだだ上がりでつい最近おのぼりさんと言われ虎杖君と釘崎ちゃんとついでに伏黒君が五条とともに観光をしたらしいが。
「私これすっごく欲しかったのよね!」
そうスクラブを見せられ手に取り眺めていれば店員さんがスススと近寄ってきて商品の説明をしてこようとしたのだがそれを断って色々と見て回る。
お風呂後に使うボディクリームやら何やら、その内の一つを見つけ試供品の香りをかぐ。
「これどう?」
「うーん…良い香り!でも私はバニラかしら」
「そっかー」
そうして化粧品を買い求めてからヘアーコンディショナーを見て釘崎ちゃんの髪を見て
「これで釘崎ちゃんの髪サラッサラなんだねぇ…」
「髪まで美しくありたいでしょ?」
「だよねー」
若いうちは誰かのためでなく自分のためで、そうでなくても自分のためであって私は自身の髪をスルリと撫でると洗い流さないトリートメントも手に取ってみた。
「最近は本当に色々あるなぁ」
「寿先生だってスキンケアちゃんとしてるでしょ?」
「痛い所突くなぁ…最近は忙しくて」
なら尚更よと言われ後ろで一つにまとめてある赤い髪をすいてきて
「でも髪すっごい綺麗だし前にも言ったけどお肌ツルツル~!羨ましい!」
若い分私より釘崎ちゃんの方がトゥルントゥルンだろうけど
「誰のために気を使うかによるよね、私の歳だと」
「五条先生じゃないの?」
「は?」
何でそこで五条が出てくるんだと驚きの表情を浮かべ釘崎ちゃんを見下ろせば今度は釘崎ちゃんがきょとんとしており
「五条先生と付き合ってんじゃないの?」
「何がどうしてその結論に?」
「そんなの、女の勘よ」
なら外れだよと笑えば釘崎ちゃんは私の手をしっかりと掴み見上げてきて
「そりゃあんなの(五条)に好かれたりしたら大変でしょうけど二人って他の人達より親密に見えるけど?どう?あり?なし?」
「あー……ええ…?」
五条を恋愛対象にしてるかどうかなんて考えたことはなかったけど…アレ?でもじゃあ私は何のために誰のためにスキンケアをしていたんだ?このほぼ閉鎖された空間で。
そうか五条か。七海は茶飲み友達だしもっとよく考えれば私は五条の後輩として付き合いも長いからそんな対象として見ていても良かったのかもしれないけど
「うーん…ないわぁ……」
「ええ~?まあ私もあんなの(五条)は怪しいから少し嫌だけど」
「そうかアレ(五条)か…」
そうポツリと呟き自分の髪に触れ、髪はスルリと指から抜けて流れていき
「眉毛は命だしまつげは大切だよな。マスカラとか」
そっとため息を吐き出してしまい疲労が溜まっている頬をニュッと触れ持ち上げる。
「……スキンケア……」
「?」
「するか!」
そうして一気にやる気がでた私は化粧品コーナーに向かいスキンケア一式を揃えると釘崎ちゃんと共に乙女モードへと移行しはしゃいでしまった。