H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
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レースが始まり甚爾さんは走る馬を見下ろし見つめ、10-9-8と読みが当たった。
甚爾さんは舌打ちをして私に視線を向け私は馬券を渡す。
「後でいいですか?」
私のピリついた気配に甚爾さんは「好きにしろ」と言ってくれて、私は「円」を展開するのと術式を発動させたのは ほぼ同時で本の一瞬のこと。
スッと気配を絶ち、突然の呪詛強制解除で顔色を変え慌ただしく去ろうとした呪詛師の腹部に一発ぶち込んで肩に担ぎ上げようとして、その肩が軽くなる。
誰が来たかは分かるけど、ちらっと伺うとやはり甚爾さんで。
「女が持つよりこっちのがらしいだろ」
と小さく笑われた。そういうものなのだろうか。
甚爾さんは術師殺しなのでまあワンチャン、ターゲットがかぶったことにして、呪詛師の出現場所の情報共有をしていた補助監督さんと O.Bに気絶している呪詛師を渡し見送った。なぜなら、甚爾さんに腕を掴まれているから動けなかった。
振り払うのはたやすいが、私の当たり馬券をヒラリと振り 配当してもらうとまた食堂のラーメンを奢ってもらう。そして確信をぶち抜いてきた。
こちらの準備も大してできてないと言うのに。
「お前が昨日言って、さっき 気づいたのは恋ってやつだ」
その表情には「めんどくせぇ、何でガキ相手に恋を教えてるんだ」と浮かんでおり、私はまたチャーシューを4枚 移しながら小さく頷いた。
自覚、してしまったからだ。
「俺の過去を話すつもりもねぇし大して覚えてねえが、話しと様子を聞く限り間違いねえよ」
私は静かにラーメンをすすりながら顔に熱が集まるのを感じ、ラーメンを噛まずに飲み込んでしまう。ちょっと噎せた。
その目、やめてくれません?
「甚爾さんが言ってた、キッカケも理由もまだ上手く処理できないし思い浮かばないけど……」
「うまく処理する必要はねえ」
そうはっきりと断言され、からかうように箸をヒラヒラさせ笑い
「おじさんに言わせりゃ、間違いなく恋だ、恋愛初心者」
「……初めてなので確かに初心者…認めます」
「昔っから素直だな、お前」
称賛してやる、喜べ、なんて笑いラーメンを食べ続けまた箸をヒラヒラと動かし
「ヤッたのか?」
と問われる。
「""ヤル""?殺してはいないけど……」
「いきなり殺すのかよ、恐ぇ~」
全くもって怖がっていない調子だし私もラーメンをすする 。大丈夫、まだ今世では誰も殺していない。
そんな私に甚爾さんはチャーシューを1枚口に運びさらっと口にする。
「セックスしてねえのか?」と。
なんでいきなり子供を作る方に話しが行くのだろうかと首を傾けると甚爾さんは""正しく""言ってくれた。
「声と、手の大きさとか言ってたじゃねえか」
そんな表現ヤッた時とかにしか出ねえだろと言われ、私はどんぶりを傾け汁をすすってから説明する。
「自販機の前で、」
「初っぱなが青姦かよ」
「""あおかん""?」
「……いい、話せ」
「壁と間に挟まれて」
「エグッ……最近のガキマジで恐ぇな」
「?、手を見て、私より大きくて、皮が厚くて…固くて……」
「生々しい 説明だな……」
「なま……?うん?うん、聞いたことないくらい、こう、甘い蜜のような声で名前呼ばれて、見下ろされて……」
「……お前、年、偽ってんのか……?」
一々意味がわからないが精神年齢的に私は偽っているようなものだから反論はしないけど、
「しょう……同級生に『何してんの』って言われてから」
「現場見られたのか……?」
「うん、まあ、普通に人が来るところだし……そのままその子の部屋に行って『この感情って何っ?』て聞いたら俯かれたんだけど、」
「俺だって俯くぞ……?」
「最終的には先輩が乱入して忘れろって諭されたんだけど ……やっぱりずっと気になるし……」
「先輩とかにも全部話したのか?」
「説明しないとわからないかなって」
そこまで言ってから甚爾さんはを見ると何とも言えず引いた表情を浮かべており半分噛み切った餃子が机の上に落ちている。それを見つつ
「でも」と。
「忘れられなくて、むしろ余計ドキドキして心臓が痛いし、体は熱いし、その理由が分からなかった…」
でもさっき甚爾さんが牛串を食べている所を見て「好きなのかなって思ったら」その時のこととか、その人が思い浮かんで離れなくて。
「……ヤッてねえのか?」
「だから!殺しはまだしたこと無いってば!今は!」
甚爾さんはまた固まった。
もう何なの皆わかんない!!