H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あー……大丈夫ですか?」
私から出たのはそんな安っぽい言葉で、私の周りには京都校の生徒が地に伏していた。
京都姉妹校交流戦1日目に、放たれた呪霊をどちらが多く祓えるかという対戦で悟と傑は息巻き、硝子は看護要員の待機であるが悟はさておき、特級と言われている私を潰してからことに運ぼうとしたらしく京都校の生徒に急襲されたが、本能で全員一瞬で潰してしまった。
森の遠くで破壊音が響いてくるが私はそこに立ち尽くすしかなく爆笑しながら電話をかけてきた硝子に指示を仰ぐ。
硝子に、というより、硝子の側にいる教員に。
男は鳩尾に、女はうなじに手刀を落とすと、対悟と傑としての力加減で動いてしまったためか沈黙しかなく、全員が気を失っている。
「……とりあえず……」
運ぼう。
呪霊はいないがこのまま屍として放置していくには心はまだ死んでいないし両肩と両脇に全員を担ぎ最初の地点まで戻ろうとしていたら、ふと知った気配が近づき傑が姿を見せた。
「手伝うよ」
そう笑う傑は宙に浮かぶ呪霊の上にいて私は全員を脇と肩に担いだままトンと飛び傑の横に立つ。
「いきなりで驚いちゃって」
傑ではなく、京都校の生徒の急襲にである。
「あ、でも手加減はしたよ」
そう慌てて付け足すと傑は口元を片手で覆いつつ笑い「でも」全員気絶してるじゃないかという言葉に言葉も出ない。
対キルアくらいには抑えたけど、悟と傑とへの手加減を基準にしたらダメだとは悟った。
「 意識戻ったら謝ろう……」
「何に?なんて?」
「気絶させてごめんなさいって…」
「くっ……!ふふ……っっ」
傑は吹き出して笑いを耐えようとしているが残念なことに 肩は震えているし、笑い堪えきれていない。
「香葉は、…ふふ……謝る必要はないよ……くっ…」
実力を測れないからこうなっているだけ、と言いつつ傑の呪霊はスタート地点まで緩やかに戻っていき、教員や補助監督の姿が見え硝子が椅子から落ちて笑っている。
「……まあ、そうだけど」
弱いやつらの相手はしすぎているが普段からその力量を測れない私の鍛錬不足もあるため「よし」と拳を握り座り直す。
もうすぐスタート地点だ。
「もっと鍛錬して、一目で相手の力量を測れるようにしよう」
と言う呟きに傑は「えっ」と呟き私を見つめる。
「香葉は今まで本気を出したことはあった?」
「ない、でなきゃ、」
殺してる、と物騒なことを言いそうになり口を紡ぐと、しかし傑はグッと距離を詰め互いの息がかかるくらいまでに顔を寄せ、黒水晶のような瞳と見つめ合ってしまう。
「でなきゃ、何?」
私は視線を彷徨わせ、さらに傑は顔を寄せ互いのどこかしらが触れ合いそうになったところで
「お前ら何やってんの」
と悟が姿を見せ、傑を身を引き舌打ちをした。
「呪霊は?」
「全部ヤッた」
悟は言い切り、傑はため息を吐き、スタート地点では硝子がニヤついており、東京校、圧勝。
て言うか1年ほぼほぼ特級じゃねえか!