五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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任務中に足を取られ転んでしまって腰を痛めてしまったがそれを負の呪力(怒りともいう)にして呪霊をボコ殴りにして祓ったのだが、大分腰が痛い。
帰りの電車に乗る前に近場のドラッグストアで湿布を買い腰に貼るも大して意味がないようでジリジリ痛む腰をさする。
そうして東京へと着き新田が駅まで迎えにきてくれたので挨拶を交わすと後部座席に腰を下ろし唸ってしまう。
「どうかしたんスか?」
「転んで腰やった…」
「祝柄さんも人間なんスね!安心しました!」
「君は私を何だと思ってるの?」
新田は慌て「すいません!」と言ってきたが車が段差に乗りガクンと揺れた瞬間腰に痛みが走りまた唸ってしまう!
もう、本っ当に勘弁してほしい。
それでも新田と話をし割りと早めに学校まで戻ってきて腰をさすりながら車を降り微々たる荷物を持ちヨロヨロと自室に向かっていくが腹が立つことに五条と鉢合わせてしまった。
「おっ帰りぃ祝柄、どったの?」
「…かくかくしかじか」
「あ、教えてくれる気がない」
お前もよく似たような返事をするだろうと思いつつ腰の痛みに一旦止まりため息を吐き出しそして靴を脱ぐために動けばダイレクトに響いてきて、ぐ、と唸る。
硝子さんに相談しようか。
しかし今は痛すぎて動きたくない。
荷物を整理するのも後にしようと服を脱いでベッドに倒れこめばノックと同時に扉が開き唸りながら顔を向ければそこには五条が立っていて。
「新田に聞いたけど、腰やったんだって?ウケる~」
「…しばくぞ……」
それでも起き上がれない私に近寄ってきてじっと見つめてくると
「年かな?」
なんて事まで言ってきたため呪力を込めて枕元にあった時計を投げるも腰がズキリと痛み息を飲んでしまう。
「けっこう、ヤっちゃったんだね~」
またウケる~なんて茶化してきたら領域展開でもしてやろうかと負のオーラを出していれば五条は扉を閉めると私の部屋に入ってきて、よっこらせとベッドの脇に腰を下ろしうつ伏せで横になっていた私の腰を擦ってきた。
人の体温がじんわりと広がっていき的確に私の一番痛いところを「よしよし」なんて言ってきて、私はそっと息を吐き出せば頭もサラリと撫でてきて。
「……違う…頭じゃない…」
そう唸りながら呟けば五条は笑って私の腰をもう一度擦ってきて「そこそこ」なんて言えば五条はさらに笑って今度は両手で擦ってきてくれた。
「まじ五条セラピスト…」
「あはは~でしょ~?」
そんな軽口を言い合いながら私はゆっくりゆっくりと息を吐き出し枕に頭を預け呻く。本当、そこだよという箇所をさすられギシリとベッドが軋むと五条は私の太ももに座り腰をゆっくりと撫でてきて。
「激しい運動は腰に悪いよ?」
「そうじゃねえって言ってんだろハゲ」
「ハゲないDNA持ってますからハゲませーん!」
まじハゲ散らかせと呟きつつも五条の手が気持ちよくて目を閉ざせば
「寝るの?」
と問いかけられたので小さく
「うーん」
と否定とも肯定ともとれない声を出すも五条の手は依然私の腰を擦ってきてそのままウトウトとした眠りについてしまった。
後の五条曰く、
「男は狼だよ?」
というもので、そんな言葉に私はチナスベ顔で五条を見つめてしまったのは後日談である。
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