社畜は四皇に拾われる(連載中)
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「――つー訳で、寝て起きたら砂浜にいたんだ」
船室に連れられた俺は椅子に座らされシャンクス(仮)こと赤髪のシャンクスと数人の船員に事のあらましを伝え「へえ」と悩まれた。
「で、そんな俺も行く先もねえしどうしたもんかと思ってる」
船は出航しているので今更にどこか行けるはずもねえが、この先のどこか島に着いたらどっかで働き口を探すのもいいかもしれない。
戸籍の必要ない世界で良かった。全然良くないが。
ちなみに性別については言っていない。面倒そうだからだ 。
「じゃあロジアは海賊船に乗るのは本意じゃないのか?」
「いや?俺は俺の身の置き場があればそれでいい」
「そうか。なら解決だな」
シャンクスはそうにかっと笑い俺は首をかしげてしまう。何が?
「このまま船に乗ってりゃいいじゃねえか」
「そんな軽率に乗せていいの?」
心からの疑問である。怪しさしかねえ人間をこう簡単に、はあ?
「ロジアのその 1人でもやっていけるって覚悟がありゃ、この船に乗せても問題ねえよ」
そうシャンクスは俺の頭を撫で回し砂浜でもやったように俺の髪に口を寄せてくる。
それを混乱しながら見つめつつ、まあでも俺如きが四皇をどうにかできるはずもねえし然もありなん。
「……うっし、分かったシャンクス……じゃねえ、船長。よろしく頼む」
「シャンクスでいいぜ、ロジア」
「そしたら示しがつかねえじゃねえか」
「その口調でよく言うな」
「申し訳ありません」
「いい、ベック、あんま苛めんな」
「シャンクス……」
思わず感動して見つめてしまうとシャンクスはびっくりしたような表情を浮かべた後なぜか顔を反らし息を吐いている。なんで?
「あー、まあ、そんなわけで今からお前も赤髪海賊団の一員だ。改めて他の野郎どもに 紹介するからこい」
「おう」
シャンクスに背中を押されベックが船室の扉を開けるとバタバタと人垣がなだれ込み「やっぱり」聞き耳を立ててやがったとつぶやきシャンクスが「話しは早えな」と笑った。
「ロジアだ。お前らよろしくな」
「よろしく」
シャンクスの言葉に返事を返し小さく頭を下げると撫でられた。
「とりあえず今日のところは 挨拶だけにして、お前ら遊んでねえで仕事しろ!」
「はいよ、頭」
と全員は各々の持ち場につき 俺は見渡す限りの大海原を見て息を吐いてしまう。
社畜が大海賊に転職ってか?ならあのクソハゲを殺してもチャラじゃねえか。THE・悪の道。
「――で、ロジア。それは何だ?ずっと持ってるがよ」
「ん?ああ、これか?スマホっつーの。電伝虫みたいなもん」
「そんな薄くてか?」
「まあな」
シャンクスに背中を押され船室に戻るとすぐスマホを興味深そうに見てくるため色々と機能を説明していくと「はあー」別の世界の人間って話はマジかと言われた。マジだわ。
「帰りたいと思わねえのか?」
「帰ったところでろくなもんでもないし家族もいねえし、こっちの方が楽しそうだ」
「お尋ねもんだぜ?」
「余裕よ」
「簡単に死ぬこともあるが?」
「それが未来なら受けるまで よ。社畜なめんな」
「そうか!」
シャンクスはパッと笑うとなぜか船室の扉の鍵を閉め俺を振り返ってきた。
砂浜にいた時みたいに嫌な汗が伝う。
思わず椅子から立ち上がり後ずさるがすぐ背中に壁があたり、いわゆる乙女に対する壁ドンなるものをされ顔を覗きこまれる。
「“仲良く”しようぜ?」
「性奴隷になれってか?」
「奴隷じゃねえ、味見だ」
その直後、口を塞がれた。腐っても海賊に変わりはねえらしい。
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