社畜は四皇に拾われる(連載中)
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両手を上げ振り返るといやにでかい男は俺に向かってチャカを構えており、さらにその後ろにはゴロツキみてえな連中が品定めをするように俺を見ており、俺はその一番後ろにいる男を見て「あっ」と声を出してしまった。
真っ赤な髪に左目の3本傷
「赤髪のシャンクス!!??」
誰か夢だと言ってくれ。俺の叫びに(おそらく)海賊団は各々が武器を構え、俺に向けて銃を構えていた男を改めて上から下まで見る。
「……違ったら違うって言ってくれ、頼む。お前ベックマンて名前だよな?」
夢だからこんな舐めた口をきけるわけだがベックマン(仮)は引き金に指をかけ俺は慌てて後ずさる。夢でも死にたかねえよ。
「……大変申し訳ありませんが 当方として、今の状況についてのご説明をしていただきたいと存じます」
7年間の社畜根性を発揮することにしてそう述べると全員が「は?」と威圧してきたのでついつい「あ゛?」と返すとガチャリと音がした。
「説明はこっちがしてもらいてぇんだかな」
「それが私、起きたらこの場所におりまして…皆様におかれましたらそれはもう不審ではありましょうが説明しようにも私としてもーー」
「戯言はいらねえ。俺を知っている理由を吐け」
「……戯れ言……?」
俺の精一杯の社畜根性を「戯れ言」……?
「おうおうおう、よお兄ちゃん。じゃあ聞くが、俺になんて答えて欲しいんだ?チャカで脅しゃ全部済むと思ってのか?今言った通り起きたらここにいたつってんだろ?お゛?」
「ほお……姉ちゃん、どっかの海賊か?」
「か……?29歳社畜だわ、名前はロジア、以上」
夢だからこそこうまで強気だが夢じゃなかったらと考えると俺って四皇と言われる海賊に喧嘩を売っていることになるが夢には違いないし。だって体女だし、俺男だし。
ジリジリと互いに睨み合っていたら不意に周囲がピリつく気配を感じ、さっきとは違う意味で背中に汗が伝う。
これは……殺気か……?
ジャリ、という音と共に赤髪のシャンクス(仮)が俺に近寄ってきて見上げてしまう。
でけえなこいつ。俺だって180はあったのに……違うな、俺が縮んでんだ。
Hey Siri!今すぐ目を覚ます方法!
なんて現実逃避をしている場合じゃねえ。マジで怖えんだけど、それでも弱みを見せまいとシャンクス(仮)を見上げているとシャンクス(仮)は片手を上げハンドサインをする。
俺が動いたら撃てってか?クソ笑えねえよ!!
「お嬢ちゃん、ロジアっつったか?」
「あ?あ、ああ。ロジアだけど」
「へえ」
そうシャンクス(仮)はジリジリと歩みより俺はジリジリと後ずさってしまい背中にトン、と熱があたり振り返ると肉を片手にした巨体が立ちはだかっておりシャンクス(仮)が俺の顔覗き見、腰の剣に手を置いた。
終わった。夢だけど、痛くないようにお願いします。
全身から力を抜きつつ俯いて両目を閉じるとなんか泣けてきた。
ずずっと鼻をすするといかにも泣いてますだ。間違いじゃねえが、痛くなきゃもう何でも OK です。
ただのやんちゃしてたガキが大海賊に適うはずもねえしもうマジで死んだところで大した後悔はない。生きててもろくなことない人生だったし。
そう死の心理を唱えていると不意にポンと頭を撫でられ肩を揺らし驚きながら顔を上げるとニッと笑ったシャンクス(仮)が俺のことを見下ろしていた。
「ベック!もういいだろ」
ベックと呼ばれたベックマン (仮)こと、ベックはシャンクス(仮)と同じように二ッと笑い銃を腰に納めシャンクス(仮)は苦笑いを浮かべ俺の頭を撫で続ける。ついでに髪をすかれ、その髪を一房手に取り口元に寄せると俺の顔を覗き込み「大丈夫か?」と尋ねてくる。正直
「死ぬかと思った……マジで……」
「こんな可愛い嬢ちゃんを驚かすなよベック」
「頭だって“当ててた”じゃねえか」
「そうだがよ」
クックと笑うベックとシャンクス(仮)は俺の肩を優しく撫で手を引いてきたが足の裏に鋭い痛みが走り一瞬足を止めるとシャンクス(仮)も止まる。
それに気を向けず足の裏を見ると血が滴っており、多分貝殻の破片でも踏んだのだろう パッパと砂を落とし片足を上げた状態の俺を見てシャンクス(仮)は俺のことを抱き上げた。片手で。
こいつ俺と同じ人間だよな?いろんな恐怖心を持ってシャンクス(仮)を見るとシャンクス(仮)は笑って歩き出した。
「とりあえず俺の船乗せてやる」
話はそれからだってか?面白えじゃねえの。任せろ話してやるよ。
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