社畜は四皇に拾われる(連載中)
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「んー……いい天気だなァ」
あの日から数日、シャンクスには体型の維持目的以外では筋トレをしないと約束し抱かれなくなってから何度目かの朝。
大海原に照りつける太陽に船室から出て伸びをすると、まだ眠たそうなシャンクスが姿を見せ甲板を見下ろしている 俺の額に口付けてきた。
抱きはしねえがあの日以降こうしたスキンシップが芽生え船員はビビり散らしているし俺も俺でその度心臓が跳ねている。
信じたくない。信じたくねえが、どうやら俺はあの赤髪のシャンクスに惚れちまったらしい。
「あー…嘘だろ……」
と船室で呟いた数日前が数ヶ月前に感じる。そしてそれが少しも嫌じゃない俺がいる。まじかよ。
飯のタイミングは船員の分だけ違うがシャンクスは俺と同じタイミングでとるしシャンクスがのんびりしている時以外はシャンクスのそばに居座らされベックに申し訳なさそうにされた。
いや別にいいけどよ。
そんなある日のこと、シャンクスがのんびり本を読んでいたため俺は甲板に出て話しかけてくる船員と話していたがふとどこかから声がしそちらに向かうと10代後半くらいのガキとおっさんが何やら話し込んでいた。
どうやらそのガキはおっさんに叱られているようで俺の出る幕じゃねえなと見なかったことにしたが、その数分後イヤに落ち込んだガキが姿を見せて黙々と縄を編んでいる。
そのために連日の暇もあって(暇なんだよ)、そのガキに声をかけることにした。
「よー坊主。なんかヘマしたか?」
「!お頭の女のロジアさん……?!」
「変な2つ名つけないでくんねえ?」
「あっ、すいません!みんな 言ってるんでつい……!」
変な爆弾は聞かなかったことにして縄を編むガキの横に腰を下ろし俺も縄を編むのを手伝っていく。知識はあるんだ。
「お頭のロジアさんは こんな下っ端の仕事をしなくていいですから!」
「いやだからシャンクスの女じゃねえわ」
呆れつつ訂正を入れ本題に切り込んでいく。
「お前名前は?さっき怒鳴られてなかったか?」
「あ、それは……」
「大丈夫?」
そう顔をを覗き込むとガキは顔をを真っ赤にしてわたわた とし始めたから一応距離を取って再度名前を尋ねると吃りながらも教えてくれた。
女に耐性ねえのか?ならこっちがちゃんとしないといけねえなあ。久しぶりに敬語を使おう。
「うん。アルくん。話してくれませんか?」
「!はい、実は……」
そうしてポツポツ話してくれるアルの言葉を聞きながら俺は縄を編み相槌を打つがポンとアルと肩を組んだ。
「アルくんは悪くありませんよ。しょうもないことも何もない。アルくんの信頼に気づいて怒る、というより気にしなくていい些細なこと、ということですよ」
「ロジアさん……!でもやっぱりお頭を悪く言われたあの時はどうしても許せなくて……!」
「うんうん。アルくんは優しいですね」
俺を拾う前の街でシャンクスを馬鹿にしたようなもの言いをした海賊崩れのそれについ拳をふるい結局はシャンクス 自らを赴いて騒ぎを静めたそれ。
本当はシャンクスとアルの二人の秘密ってことになったらしいがそれがどうやらさっきのおっさんにバレて「頭の手を煩わせるな、頭が気にしねえんだお前は気にするな」と叱られたらしい。
叱ると言うと語弊が生じるが要はそういうこと。
「頭のことを尊敬してるんですね」
「はい!あの人に拾われなければ俺みたいなやつ、いつまでも綠なことしなかったと思います。本当に頭はすごい!」
あの人たらしは男の子の心を鷲掴み船に乗せクルーとして一緒に旅をしていると聞き柄にもなくクルものがある。
ついついアルの頭を撫でてしまうとアルの顔はみるみる真っ赤になりこっちもすぐ手をパッと離し縄を手繰り寄せる。
「でも人のために怒れるの、すげえことだと思うぜ」
「えっと、ロジアさんは何でこの船に?」
「知らねえの?」
「具体的には……下っ端ですし 」
「無人島で拾われたんだ、お頭に。で、そのままクルー」
「それだけですか!?もっと エピソードとか!!」
「ないね。マジでそれだけ」
アルは「お頭はどこまでも優しい」と再確認している様子で苦笑いが浮かんでしまう。
純粋すぎねえ?大丈夫?海賊としてやってける?
しかし話を聞くとアルは剣使いらしくこの年にしては中々とも言われているらしい。海賊の「なかなか」だぞ?素質しかねえじゃん。
「私はアルくんを応援しますよ。お互い頑張りましょう」
「はい!」
俺の場合何を頑張るかわからないけど、この言葉と握手だけは本物だって自信を持って言えることである。
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