一周年企画
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恋人を持つ友人たちとで今お昼をしながら恋バナをしているわけだがその友人の一人が頬は赤く染めながら「昨日……」とうとう彼氏とキスをしたという報告に他の友人がわいた。
「うわー!おめでとう!」
「どうだった!?」
昼休み喧騒で私たちの会話は聞こえないだろうし友人はもじもじしながら本当に嬉しそうに笑い報告をしてくる。
それに対して他の友人は「大切にされてる!」と本人のように嬉しそうにし3人の視線が私に向いた。わかるよ、君たちの言いたいこと。
「仁美は幸村くんとどうなのよ?」
「全然話を聞かないけどそろそろ恋話してよ」
「私も言ったんだし仁美ちゃんも!」
「いやぁ、どうだろうねぇ」
友人らは不満そうな声を合わせ私はいちごミルクを飲み干してからスマホを見てメッセージの確認をするとちょうど 受信して。
「じゃ、私はこれで」
友人たちはまたもや「ええ~」と言うがお弁当箱を片付けスマホ片手に屋上庭園に向かう。
友人らは私がどこに行くか多分知ってるけどついては来ない、ちょうどいい関係である。
「幸村お待たせ……って、寝てる?」
屋上庭園のベンチに幸村は横になっておりその近くには水に濡れたジョーロが置いてあるため水やりをしながら私にメッセージを送り、ベンチに横になったのだろう。
「幸村、幸村、ゆーきーむーらー」
小さく囁いてみてもピクリともせずスースーという規則正しい寝息と寝顔を見つめてしまう。
薄く見えてその実たくましい 胸が上下している。
「……文句なく顔がいいな……」
東京の何とか中学校のテニス部部長も顔や行動が派手でテニスファンの女子には有名らしいが残念で悪いことにそれには興味はないというか、幸村だけで十分である。
「お肌ツルンツルンじゃん……荒れの1つもない……」
憎らしい。キレイな顔して、それでいてしっかり男子であって。ふわふわな髪が優しい風に揺れている。かっこいいな。
ベンチ前にしゃがみこみ、幸村の顔を覗き込んでみてもやっぱり肌荒れ一つなく綺麗な顔は、けれど絵画の一枚に見えてしっかりとした人なのだ。
「昨日とうとうした」
という友人の発言を思い出し私って実は手を繋いだりキスの一つもしたことがない。
私は興味はあるけど手を出してこない幸村は草食系で淡白だと思ってるしそう見える。
「…私のが肉食だよ……」
手に触れたい、キスをしたい、抱きつきたい、抱きしめてもらいたいし何ならそれ以上だって幸村なら許せると思うし嬉しい。でも幸村はそうじゃないんだろうな。
「私ばっかり好きだなぁ」
なんで私と付き合ってるんだろう。告白されたからだよ。でも本当に何もない、今キスしたら襲ってることになるわけで。でもそれくらいは許して欲しいところだ、というか許されるはず。
「精市くーん」
そう小さく呼びかけるも幸村は眠っており
「キスしちゃうよー?起きないとファーストキス奪っちゃうよー?」
「ふふ……悪いけどファーストキスはもう終わってるんだ」
閉ざされていた両目はパチリと開き、いたずらっぽく笑っている幸村に驚いて身を引くと彼は「うーん」と唸ってからニコリと笑い私を見て
「もう少し寝たふりをしていても良かったかな」
なんてつぶやいている。てかファーストキス終わってるんかい。
過去の女性遍歴を知るはずもないためまあモテルしキスの1つや2つくらいはしているんだろうなと思うと胸がモヤモヤして難しい表情になってしまう幸村はまた「ふふっ」と笑い私の頬に手を添えてきて。
「大切にって思ってたけど仁美ばっかりが好きなんて思われてたらそうにも行かないな。キスしてるのに気づいてないのか」
「え」
でっかい独り言の全部を聞いてたのか。いや、寝たふりしてたんだからお肌トゥルントゥルンの下りも聞いていたのか、恥ずかしい。
というかまって、いつキスしたの???
思わずうつむいてしまうと幸村はベンチに座り直し足の間に私を置くと優しい笑顔のままで彼は口にした。
「いいこの幸村くんは今日でおしまいにしようか。俺だって好きな子の前では躊躇するけど、もういいよね?」
そう言って幸村は身をかがめ 私の両頬を包み込んだままフワリと唇を落としてきた。
彼はがっつり肉食系だった。
2025/08/09
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