果てもなく(連載中)
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イヴは車を運転しながらアゲハと最近のことを話して交流を深めつつ30分ほどで阿笠宅に着いた。
門が開いていたのでイヴは哀に連絡を入れ、車を入れる許可を求めすぐ哀が玄関から姿を見せた。
灰原哀ちゃんはいつも可愛い服を着ているとアゲハは思い、車の窓を開けたイヴは哀と話し車を止める。
「イヴさん、双月さん、いらっしゃい」
「哀、こんにちは」
「お邪魔します、哀ちゃん」
哀ちゃんに下の名前で呼ばれているイヴに羨ましさを覚えるも、まだ2度目3度目ましてくらいと、私の知らない間に 連絡先を交換している人間との交流の差である。
私も哀ちゃんに「アゲハさん」と言われたい。
ちょっと今日中に名前で呼んでもらえるようにたくさん話そうと決意していても哀ちゃんは嬉しそうにイヴの手を引いて阿笠宅に入って行き、なんとなくチラリと隣の工藤邸を見て沖矢昴の影を見る。
先日安室さんと対峙していたので沖矢昴と交流を持つなら今だろうな、とも思う。
ファンとしてこれくらいの気持ちは許して欲しいが。
哀ちゃんとイヴの後ろから続いて阿笠宅に入れば美味しそうな香りが先に香り、阿笠さんと哀ちゃんの手作りパンとスープをいただくこととなった。
パンを手作りとは…私もやってみよう。
「哀は料理上手だね」
そう笑ったイヴの笑顔の下に「灰原哀」の秘密などを知っていなさそうなので数度目の正規の人かと頷いた。
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