果てもなく(連載中)
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またいつしかの裏道にあるバーへと訪れカクテルを楽しんでいた私の横にいつしか一度だけ見た……というか話し軽く酒を飲みにあった(というほど仲良くはないが)、以前 飲みあった男がいて。
「また会ったな」
「はあ」
ため息ではなく曖昧に頷いた私に、しかし男は気にすることもなくアレキサンダーを注文された。
甘くない酒は興味ないんだけど。
それでもニット帽の男とポロポロ話していけば男は自身の名は「赤井秀一」と名乗り、また「はあ」とだけ返しておいた。
こちらから名乗る気は少しもない。
「日本人ではないようだが」
出身は?とさりげなく尋ねてくるため面倒くさいという顔を隠すことなく浮かべていれば私の手の甲に赤井が指を絡んでくる。
ハニトラってやつね。はいはい。
「名乗ってもいいけどこれっきりね」
「それは残念だ」
そう苦笑して見せた赤井に私はアレキサンダーを飲み干して赤井の手を取り逆に絡め取ると笑って口にした。
「ジェーン・スミス」
「……分かった、諦めよう」
じゃあねと私はお代を置き赤井ともバーテンも振り返らず帰宅するとベッドに倒れ込んではあと息を吐き出した。
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