欲のままに動くだけ(全13話)



つい先ほど身につけた服を剥かれ裸にされるが、私は黙って身をゆだね男が首に口付けてきた。これは拒まない。

私のいた店のルールで、買い取らなければ口付けてはならないというものがあり、どうせこの男もすぐ私のことを売り戻すのだろうと口づけを拒んだのだが男は気にする様子も見せない。

唇がだんだんと下に下がっていきながら片手は私の胸を転がしてきて私はビクリと反応してしまう。
頂きをつままれた、それに今度はビリビリしたものが走り 声が漏れてしまった。

今の、何……?

驚いて顔上げ男を見ると、男は私のことを見ており舌が這う。それにも体が反応してしまう。この感覚は初めてなので全くもって分からないでいても男は気にせず舌が中心部分を舐め転がし吸い上げられると下腹部がキュンと疼いてしまいなんだか泣きそうだ。

ねえ、と声をかけてみてもいいのだろうが男はそんな隙もを見せず、水音が響き私の口から「ヒッ」と声がもれてしまったら。


「不感症だって聞いていたが……」


そんな突然の男のつぶやきに男を見つめていれば胸を転がしていた手が腰を撫でもう片手が下を弄り指が埋め込まれた。

それにも声が出てしまい男が笑ったまま指と舌で私のことを追いやってきて背が反り返ってしまう。本当に、何これ 。私こんなの知らない。

荒く息づく私を見下ろした男は上着もズボンも全て脱ぎ捨てるとまた私にまたがり腰を引き寄せられて反そり立つ男のソレがグイッと押し入ってきた。身体が、震えてしまう。

まだかまだかと男のソレがゆっくりと入ってきて奥の奥まで貫かれると、トン、と中でキスをされる。それに下半身が反応し足先がキュウと丸くなってしまう。

漏れる声を抑えようと手で口を覆うと男の顔がグイと近寄ってきて両手を束ねて纏められると男はが冷たい瞳でただ一言


「声を出せ、塞ぐな、聞かせろ、いいな?」と。


そうして男は私の手を離すと ゆっくり 動き始め私の喉が震え我慢しようにも我慢できない声が出てしまう。

男の腰がゆっくりと動き奥を貫くたびに中が収縮し男のソレを締め付ける。男の形がわかってしまう。

上壁を抉るように突き上げ男の茂みに秘芯が触れるたび電気が走るように背が反り返り 私の口からは私でも聞いたことない声が漏れていく。目がかすみ、涙がこぼれていき、男の指が涙を拭うとそのまま私の腰をゆっくり撫でながら動きが早くなっていく。

室内には私の甘い声と男の軽い息遣いと水音だけが響き渡り、何度目かのわからぬ感覚に恐れを感じるも男は気にもせずスピードが上がり私の体中に痺れが渡り男も小さく息を詰め私の首筋に顔を埋めるとサラリと銀髪が私の顔を隠してきた。

足先までもがギュウと丸くなると男のソレから液体が注ぎこまれ、そのまま覆いかぶさに身体が落ちてきた。

私は呼吸を整えながらそんな男を見つめサラリと指先で男の髪をすき、そっと目を閉ざした。随分、優しかったな、と。









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