7年ぶりの初めまして(全39話)
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コナン君と哀ちゃんがいなくなって、そして沖矢昴が海外へと留学したという設定で秀一が戻ってきて、テレビでは世界的犯罪組織壊滅のニュースが流れてきていて。
哀ちゃんが宮野志保さんとして阿笠邸に住み新一君の紹介で顔を会わせた。
コナン君と哀ちゃんの二人がいなくなった少年探偵団は二人してと寂しがっているらしく街の中で出会った子供達は私を見つけると駆け寄ってきてくれて
「お姉さん、コナン君と哀ちゃんと昴さんがいなくなっちゃったんだ~」
と歩美ちゃんが口にして私は三人を見て屈みこむと
「それでも皆は大切なお友達だから、忘れちゃ駄目だよ?」
そう頭を撫でてあげた。
そして志保ちゃんのことは前に一度会ったことがあったらしく、またそこで友人関係、みたいなものを結べばいいだろう。みんな、仲良くね。
からの一ヶ月、零からは連絡が来ないが秀からは頻繁に、という訳でもないが連絡は来るし、ちょくちょく新一君からもご機嫌伺いのようなメールも届く。
なんていうか、零と新一が連絡を取り合っている気がするのは気のせいだろうか。
更に一ヶ月、冬となり蘭ちゃんたちは期末テストや将来の進路を決める時期となり、私は至って平然と過ごしている。つもりではあったが心のどこかで零からの連絡を待っている私もいて。
また突然のようにランニングの折り返し地点にいたりして、なんて幻想を抱いてしまっても許して欲しい。
それでも零のことを七年待ち続けていたそれをふまえると二ヶ月なんて大したことのないように思える。というか音信不通の七年間は本当に何にも考えていなかったのだが。
道場での練習を終えシャワーを浴びていれば私のスマホがメールを受信し髪を縛り上げながらスマホを手に取った。
新一君である。
零からの連絡が無い代わりに新一君が"いつものように"何か変わったことはありますか?との内容に"いつものように"何もないと答え息を吐き出した。本当に、
「何もないって、言いたいのになぁ…」
零を待つのが得意になっている。想い人を待つ女の子ってこういう気持ちなのだろうか、蘭ちゃんも、こういう気持ちでいたのだろうか。
「…何も考えたくない…寝よう…」
頭から布団をかぶり目を閉ざすと二ヶ月以上前にいた零の顔が頭をよぎっていき最悪のことがあったとしたら。そうしていても時は等しく過ぎていく。
零から連絡が来なくなって三ヶ月が経った。
そして新しく始まったのは全国を回るライブツアー。
もうここまでくると顔見せだってどうとも思わなくなってしまってでの判断であり、メンバーはやはり乗り気である。
突然決まって…というか私抜きで話が進められていたらしくそれを知ったのはCDショップでのチラシ。
「(私、承諾してないんだけどなぁ)」
それでも拒まず受け入れて、年明けと同時に全国ツアーに乗り出した。
零との指輪は左手の薬指にはめたまま。