正直になって
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夜は更けた
やはりやめようかなと思ったけど寝付けなかった
もうやるしかない
何故か持ってきてしまった枕を胸元で握りしめながら彼の部屋の前まで来た
副長室、アイゼンの部屋
『はぁ~~~~~』
やっぱり勇気がでない、と小さくため息をついてしゃがみこんだときに、ガチャリと扉が開いた
「……なんだお前か、どうした」
『っ!?あ、アイゼン…』
「なんだか気配がすると思ってな、どうした、こんな夜中に」
お、起きてた…寝てたらどうしようかと思ってたけど
『え、えっと、ちょ、ちょっと、眠れなくて…』
「……?そうか、まあ入れよ」
『うん…』
部屋にはいると、机の上の灯りだけがつけられ、そこには本が一冊
どうやら読書中だったようだ
『ごめん、読書の邪魔した…?』
「いや、問題ない、そろそろ寝ようと思っていたしな」
すごくドキドキする、どうしよう
彼の部屋に来ただけなのに
こんな、不純でいいんだろうか………
アイゼンは机の灯りを消して、ベッドに入った
「どうした?俺の隣で寝たいんだろう?おいで、トシユキ」
『あ、う、うん…』
彼の優しい声に顔が熱くなる
でも彼はきっと、不純な思いなんて、きっとない
おずおずとベッドにもぐりこむ
いつもの服装とちがって、シャツ一枚でいる彼の姿を前して、無性に恥ずかしくなる
「おやすみ、トシユキ」
アイゼンはわたしの髪を撫でて、目を閉じようとした
『……アイゼン』
彼のシャツをつかんで引き寄せ、
頬に手を触れて口付けをしたのは半分無意識だった
「……トシユキ?」
頬に触れたわたしの手に自身の手を重ねたアイゼンは、不思議そうな顔をしていた
『ねえ…アイゼン………、だめ?』
顔が熱くて、胸が熱くて
今にも泣いてしまいそうで
でも、今同じベッドにいる彼が愛しくて仕方なくて…
「お前、それは……どういう…、」
『………』
口を開いたら今にも涙が溢れそうで
「……トシユキ、それは、そういう意味で捉えていいのか…?」
わたしは小さく首を縦に振る
「待て、お前、冷静に考えて」
『あたしは、冷静だよ、あたし、アイゼンがいい、アイゼンと………ッ』
言葉を遮ったのは彼の唇だった
目の前は彼の金髪
『ふぁ…、あっ……、んンッ』
思いがけず差し込まれた舌に狼狽える
我慢していた涙はいつの間にか頬を濡らしていた
頭が混乱して、唇を離そうとしたけれど、彼が後頭部をしっかりと押さえているものだから身動きがとれない
すごくドキドキする
何度も交わしたキスだけど
ここがベッドの上というだけで、どうしてもその先を想像してしまう
そっと離れた唇を繋いだ銀の糸が切れたのが分かった
「っ…ぁ、すまん…」
『アイ…ゼン…』
「俺は、お前に嫌われたくない、傷つけたくないんだ」
彼の指がわたしの濡れた頬をさすった
「でも、俺のその気遣いは、逆にお前を苦しめていたか?」
『………あたしに、気なんて使わなくて良いよ』
「ほんとうに…?いいのか?お前は俺を避けないか?」
『避けるわけないよ、あたし、アイゼンのことが好きだもん、ねえ、アイゼン、正直になって』
扉の前でしゃがんでいたわたしはどこへやら
彼の、本当が知りたい
「俺は……お前が、トシユキが、欲しい。トシユキに触れたいし、ほんとうは、俺色に染めて滅茶苦茶に汚してしまいたい…」
そんな拙い言葉が嬉しかった
「なあ、トシユキ、お前は…」
『わたしも、アイゼンが欲しい、アイゼンに、求めてもらいたい、あなた色に染めて欲しい』
彼は掛けていた布団を剥いで、横向きだったわたしの肩をシーツに押し付け、覆い被さった
「…………今更やめろと言ってもやめられねえぞ」
『………うん』
妖艶に笑う彼が、見とれてしまうほど素敵で
首筋を這う彼の唇に、身体がびくりと跳ねた
やはりやめようかなと思ったけど寝付けなかった
もうやるしかない
何故か持ってきてしまった枕を胸元で握りしめながら彼の部屋の前まで来た
副長室、アイゼンの部屋
『はぁ~~~~~』
やっぱり勇気がでない、と小さくため息をついてしゃがみこんだときに、ガチャリと扉が開いた
「……なんだお前か、どうした」
『っ!?あ、アイゼン…』
「なんだか気配がすると思ってな、どうした、こんな夜中に」
お、起きてた…寝てたらどうしようかと思ってたけど
『え、えっと、ちょ、ちょっと、眠れなくて…』
「……?そうか、まあ入れよ」
『うん…』
部屋にはいると、机の上の灯りだけがつけられ、そこには本が一冊
どうやら読書中だったようだ
『ごめん、読書の邪魔した…?』
「いや、問題ない、そろそろ寝ようと思っていたしな」
すごくドキドキする、どうしよう
彼の部屋に来ただけなのに
こんな、不純でいいんだろうか………
アイゼンは机の灯りを消して、ベッドに入った
「どうした?俺の隣で寝たいんだろう?おいで、トシユキ」
『あ、う、うん…』
彼の優しい声に顔が熱くなる
でも彼はきっと、不純な思いなんて、きっとない
おずおずとベッドにもぐりこむ
いつもの服装とちがって、シャツ一枚でいる彼の姿を前して、無性に恥ずかしくなる
「おやすみ、トシユキ」
アイゼンはわたしの髪を撫でて、目を閉じようとした
『……アイゼン』
彼のシャツをつかんで引き寄せ、
頬に手を触れて口付けをしたのは半分無意識だった
「……トシユキ?」
頬に触れたわたしの手に自身の手を重ねたアイゼンは、不思議そうな顔をしていた
『ねえ…アイゼン………、だめ?』
顔が熱くて、胸が熱くて
今にも泣いてしまいそうで
でも、今同じベッドにいる彼が愛しくて仕方なくて…
「お前、それは……どういう…、」
『………』
口を開いたら今にも涙が溢れそうで
「……トシユキ、それは、そういう意味で捉えていいのか…?」
わたしは小さく首を縦に振る
「待て、お前、冷静に考えて」
『あたしは、冷静だよ、あたし、アイゼンがいい、アイゼンと………ッ』
言葉を遮ったのは彼の唇だった
目の前は彼の金髪
『ふぁ…、あっ……、んンッ』
思いがけず差し込まれた舌に狼狽える
我慢していた涙はいつの間にか頬を濡らしていた
頭が混乱して、唇を離そうとしたけれど、彼が後頭部をしっかりと押さえているものだから身動きがとれない
すごくドキドキする
何度も交わしたキスだけど
ここがベッドの上というだけで、どうしてもその先を想像してしまう
そっと離れた唇を繋いだ銀の糸が切れたのが分かった
「っ…ぁ、すまん…」
『アイ…ゼン…』
「俺は、お前に嫌われたくない、傷つけたくないんだ」
彼の指がわたしの濡れた頬をさすった
「でも、俺のその気遣いは、逆にお前を苦しめていたか?」
『………あたしに、気なんて使わなくて良いよ』
「ほんとうに…?いいのか?お前は俺を避けないか?」
『避けるわけないよ、あたし、アイゼンのことが好きだもん、ねえ、アイゼン、正直になって』
扉の前でしゃがんでいたわたしはどこへやら
彼の、本当が知りたい
「俺は……お前が、トシユキが、欲しい。トシユキに触れたいし、ほんとうは、俺色に染めて滅茶苦茶に汚してしまいたい…」
そんな拙い言葉が嬉しかった
「なあ、トシユキ、お前は…」
『わたしも、アイゼンが欲しい、アイゼンに、求めてもらいたい、あなた色に染めて欲しい』
彼は掛けていた布団を剥いで、横向きだったわたしの肩をシーツに押し付け、覆い被さった
「…………今更やめろと言ってもやめられねえぞ」
『………うん』
妖艶に笑う彼が、見とれてしまうほど素敵で
首筋を這う彼の唇に、身体がびくりと跳ねた