正直になって
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『ふぁぁ…』
いつもの朝
軋むベッドから体を起こし、伸びをする
朝日の位置からしていつもより早い気もするが、朝食の準備の手伝いにでも行こうかと思い、
服を着替え軽く髪を整えて、部屋の扉を開けた
「おっ、」
『あっ』
扉を開けたときに偶然鉢合わせたのは、金髪と黒いコートを靡かせたアイゼンだった
『おはよう、アイゼン』
「ああ、おはよう、トシユキ」
アイゼンはそっとわたしのおでこにキスをした
アイゼンと思いを打ち明けあったのはいつだっただろうか
晴れて恋人同士になれてから、もう随分経つ気がする
彼は朝顔を会わせればキスをしてくれるし、夜お互いの部屋へ戻る前にもキスをしてくれる
でも、それ以上のことは、何もない
『こ、こういうものなのだろうか…』
男の人と付き合うなんて経験、アイゼンが初めてだから勝手がわからない
踏み込んだことをしてこないのは、わたしが彼にとってその程度の女だからなのだろうか…
考えれば考えるほど不安になってしまう
『うーーーん』
「どうしたんだ?」
『!!?』
後ろを振り返れば、ベンウィックがいた
『あ、ああ、なんでもないよ、ベンウィック、おはよう!』
「おう、おはよう!悩みがあればなんでもきくからなー!!」
そのままベンウィックは立ち去っていく
鋭いのかなんなのかよくわからないな、なんて思いながら調理場に向かった
聖隷には、性欲あるのかなあ…
もしかして、無いのか?無いからそれ以上のことをしてこないのでは…
わたしは朝からなんてことを考えているのか
いっそのこと今夜部屋に押し掛けてしまおうか…
いや、無理無理無理。
そんな積極的に出来ないよ…
そもそも自分に経験がないから…ううん…
いやでも、ベッドにさえ入ってしまえば……
「どうした、トシユキ、浮かない顔だな」
『あ、ロクロウ』
後ろから肩を叩いてきたのはロクロウだった
ロクロウなら、ベンウィックと違って深く考えたりしなさそうだし、話してもいいかな…
『ねえ、ロクロウ、ロクロウなら付き合ってる人とどれくらいで、その…肉体関係を持つ?』
我ながら酷い質問だ
「それはまた…いきなりすげぇ質問だな…。アイゼンとのことか?お前ら…まさかまだなのか…?」
『あれ、そういう関係に見えてる?』
「いや、そういうわけではなくてな、アイゼンが手を出してないとは思ってなかったというか…」
『そうそう、わたしもそう思う』
「そうそう、って、他人事だな…」
他人事、まさにそうかもしれない
わたしも、好きになっておきながらなんだけど、そういうのは早い人だと思い込んでいたから
それは、そういうことを期待してたってことでもあって…
「アイゼンのことだ、お前のこと大事にしてるってことじゃないのか?大方嫌われないように必死なんだろう」
ロクロウはにかにかと笑った
『そうなのかなぁ…なんていうか、そういう目では見てもらってないんじゃないかって…』
「いや、好きな女とそういうことしたいって思わない男なんていないさ、トシユキ、もうお前から行くしかないな?」
『やっぱりそう思う…?』
ロクロウも自分と似たような結論に至ってしまった
やはりこれしかないのだろうか…
さ、最近は体型維持も出来てるし…
思い立ったらなんとか、って言うし…
『話聞いてくれてありがとうロクロウ、わたしなりに頑張ってみるよ』
「おう、話くらいいつでも聞くさ」
そう言ってロクロウのもとを後にした
「あれ?ロクロウ、今トシユキと何話してたの?」
ロクロウに話し掛けたのはライフィセットだった
「ライフィセット、お前にはまだ早い…」
「……?」
いつもの朝
軋むベッドから体を起こし、伸びをする
朝日の位置からしていつもより早い気もするが、朝食の準備の手伝いにでも行こうかと思い、
服を着替え軽く髪を整えて、部屋の扉を開けた
「おっ、」
『あっ』
扉を開けたときに偶然鉢合わせたのは、金髪と黒いコートを靡かせたアイゼンだった
『おはよう、アイゼン』
「ああ、おはよう、トシユキ」
アイゼンはそっとわたしのおでこにキスをした
アイゼンと思いを打ち明けあったのはいつだっただろうか
晴れて恋人同士になれてから、もう随分経つ気がする
彼は朝顔を会わせればキスをしてくれるし、夜お互いの部屋へ戻る前にもキスをしてくれる
でも、それ以上のことは、何もない
『こ、こういうものなのだろうか…』
男の人と付き合うなんて経験、アイゼンが初めてだから勝手がわからない
踏み込んだことをしてこないのは、わたしが彼にとってその程度の女だからなのだろうか…
考えれば考えるほど不安になってしまう
『うーーーん』
「どうしたんだ?」
『!!?』
後ろを振り返れば、ベンウィックがいた
『あ、ああ、なんでもないよ、ベンウィック、おはよう!』
「おう、おはよう!悩みがあればなんでもきくからなー!!」
そのままベンウィックは立ち去っていく
鋭いのかなんなのかよくわからないな、なんて思いながら調理場に向かった
聖隷には、性欲あるのかなあ…
もしかして、無いのか?無いからそれ以上のことをしてこないのでは…
わたしは朝からなんてことを考えているのか
いっそのこと今夜部屋に押し掛けてしまおうか…
いや、無理無理無理。
そんな積極的に出来ないよ…
そもそも自分に経験がないから…ううん…
いやでも、ベッドにさえ入ってしまえば……
「どうした、トシユキ、浮かない顔だな」
『あ、ロクロウ』
後ろから肩を叩いてきたのはロクロウだった
ロクロウなら、ベンウィックと違って深く考えたりしなさそうだし、話してもいいかな…
『ねえ、ロクロウ、ロクロウなら付き合ってる人とどれくらいで、その…肉体関係を持つ?』
我ながら酷い質問だ
「それはまた…いきなりすげぇ質問だな…。アイゼンとのことか?お前ら…まさかまだなのか…?」
『あれ、そういう関係に見えてる?』
「いや、そういうわけではなくてな、アイゼンが手を出してないとは思ってなかったというか…」
『そうそう、わたしもそう思う』
「そうそう、って、他人事だな…」
他人事、まさにそうかもしれない
わたしも、好きになっておきながらなんだけど、そういうのは早い人だと思い込んでいたから
それは、そういうことを期待してたってことでもあって…
「アイゼンのことだ、お前のこと大事にしてるってことじゃないのか?大方嫌われないように必死なんだろう」
ロクロウはにかにかと笑った
『そうなのかなぁ…なんていうか、そういう目では見てもらってないんじゃないかって…』
「いや、好きな女とそういうことしたいって思わない男なんていないさ、トシユキ、もうお前から行くしかないな?」
『やっぱりそう思う…?』
ロクロウも自分と似たような結論に至ってしまった
やはりこれしかないのだろうか…
さ、最近は体型維持も出来てるし…
思い立ったらなんとか、って言うし…
『話聞いてくれてありがとうロクロウ、わたしなりに頑張ってみるよ』
「おう、話くらいいつでも聞くさ」
そう言ってロクロウのもとを後にした
「あれ?ロクロウ、今トシユキと何話してたの?」
ロクロウに話し掛けたのはライフィセットだった
「ライフィセット、お前にはまだ早い…」
「……?」