親衛隊ができました
金曜日の放課後は親衛隊の子達とお茶会の日。
けれど、俺は超不機嫌だった。
「おい、会計何ふてくされてる。そんな暇あったらさっさと仕事「俺の分は終わったよ。かいちょーが遅いの。承認印待ってんだから早くして」…すまん」
自分の分の仕事も片付き、さぁいざお茶会へという時に生徒会の顧問が大量の書類を持ってきた。
俺はめんどくさがり屋だし、疲れることは大嫌いだけど、その後に楽しい事が待ってるとマッハでその嫌なことを片付けられる。
けど、最終の承認印を押すべきである会長の仕事が遅い。
ていうか生徒会メンバー全員がのろい。
なんでそんなこともできないのとイライラしながら他のメンバーの仕事を片っ端から奪っていく。
こうしている間にもみんなとの楽しい時間がなくなるんだ。
時計をみると6時。
あぁ…だめだ。
外は暗くなってきたし、あの子達は可愛いから寮までとは言え、夜道なんて歩かせられない。
「…ちょっと電話してくる」
俺はそれだけ言うと生徒会室を出た。