やさぐれタイフーン。
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それは、昴と暮らし始めて、1年目の春の終わりの頃のことだった──
その誘いがあった時から既に、僕はなんだかとても疲れてた。
今となってはもう後の祭りだが、あの時断れば良かったのかも知れない。
彼女の事は好きだし大切だ。
それは嘘じゃない。
ただ、どこか壊れてねじ曲がってしまってる僕には、彼女の子供のように真っ直ぐで無邪気な純粋さが、時に少々うざく厄介に感じる。
何故ならその純粋さは時々、凶器になって容赦無く僕を深くえぐるんだ。
しかも、質の悪い事に
彼女自身はそうしてグサグサと僕をえぐっている事なんて少しも気付いちゃいない。
ガキの頃から繰り返し聞かされている彼女のお気に入りの話、
あれが僕は正直、ヘドが出そうな位、大嫌いだ。
純粋でちょっと天然な彼女はきっとそんな事思いもよら無くて、露程も気付いて無いに違いない。
だから…ガキん時から何度も無邪気に繰り返す。
僕が傷付く大嫌いな話を…ニコニコと笑顔を浮かべながらね。
悪気は無いんだ。冷静に、大人にならなきゃ……。
いつもはそう思い何とか乗り切れるんだけど
今日は無理だった。
疲れた僕にはいつも以上に鋭くグサグサと刺さり、痛かった。
今日のそのヘドが出そうな話は、始まると同時に僕を痛めつけ、連鎖反応的に思い出したくない記憶までを呼び起こさせた。
最近思い出したばあちゃんの事と一緒に、僕を殴る母の顔まで頭に浮かび僕を驚く程不快にした。
昔、今日と同じ事があった。あれは、まだ僕がばあちゃんを忘れてなかったガキの頃……。
彼女が帰るまでなんとか堪えたのにドロドロしたものが身体を渦巻き、どうにも腹に据えかねて悔しくて我慢出来ずにぶちキレた。
海司兄ちゃんがおろおろと困った顔になり、頭の片隅でマズいと思うものの、一旦胸から溢れた理不尽な怒りは簡単には止めようが無く、海司兄ちゃんが呼んで来た秋月のおばちゃん相手に泣きながら訴えたっけ…。
後から、あんな風に困らせたらいけないって反省して、ずっと気を付けてたのに……。
…気が付いたら大きな音を立てながら立ち上がってた。
びっくりした顔を前に、暴れちゃいそうな位まだムカムカしてて理性がぶっ飛びそうだった……。
『今直ぐここを離れないとヤバい』と思った。
余裕が全く無くて…昴、置いて来ちゃった。それ所か、帰り際にバッタリ出食わした海司兄ちゃんにまで思わず、メンチ切っちまった…。
……はあ。
これ、ヤバくねえ?
怒りおさまんねーし
それに
今までより…かなりダメージ食らってねえ?
………何でだ?
……嗚呼、ばあちゃんの事、思い出したからか。
そこ、基準にすっとあれ余計に赦せねーんだよなー。
………マジヤバいかも。
僕ん中、真っ黒でドロドロじゃん。
……はあ。マジ、どうスんよ……参ったなあ。
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