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● ○ ● ○ そして九月十四日、つまりオレの誕生日。彼女が用意したカジュアルかつ、ちょっと可愛系の服に身を包みオレ達は神宮前に来ていた。原宿は若者向けの街という印象が強くあり、仕事以外では滅多に来た事がない。彼女も初の原宿デートらしく、朝からウキウキした顔で楽しそうだった。「なんかねえ。人気があってとーっても混むお店なんだって。だから*整理券を先にもらいに行って、その後色々見てまわろう」 彼女と一緒に整理券をもらいに行って、その後ぶらぶらと気ままに楽しんだ。場所柄、可愛いお店が多く目を輝かせて楽しむ彼女。彼女のキラキラ笑顔とカフェやショップ。可愛いもので囲まれた原宿デートも案外悪くなかった。カフェで彼女がこれから行く予定の例の整理券の店のことを教えてくれた。「あのね、ルイス・キャロルの不思議の国のアリスがモチーフなの。グッズもお菓子から食器、雑貨とか可愛いのが沢山あるみたい。でね、店内の装飾もすごいんだよ。赤い女王の椅子とかあってね、座って記念撮影していいんだって。TVで見てさ、ずっと行ってみたかったの。多分、すぅも気に入ると思うんだよねぇ。聞くところによると東京のお店、そんなに広いってわけじゃないらしいんだけどすごい人気で人がいっぱいらしいんだ。ぎゅーぎゅーで見てまわれるのかなあ。それがちょっと心配」「東京のお店? 他にもあんの?」「うん。たしかぁ福岡に大阪、それから名古屋にもあるんだって。どのお店も人気って聞いた。取り扱いがとにかく豊富で可愛いんだよ。TVに映ったのもすごい可愛かったの。あー僕、いっぱい欲しくなっちゃいそう。ねえ、買いすぎで止まらなくなったら、すぅが止めてね」 早くもちょっと興奮気味でときめいてる彼女にくすっと笑う。「いいじゃん。たまにのことなんだからいっぱい買ったって。つーか、欲しいものみーんな、オレが買ってやるよ」「えぇ? だってきみの誕生日デートなのに、僕の行きたいお店できみに散財させるなんて変だよ。僕が買ってあげるぅ」「オレの誕生日もあるけど、結婚記念日デートでもあるだろ? だからヘンじゃない。あー話、聞いてたらオレも楽しみになって来た」「どこから見ても目が合うチャシャ猫とか有名みたい。一階にお菓子があるんだって。僕ねー、ミニサイダーとポップコーンとペロペロキャンディ型のマシュマロは買おうと決めてるの。すっごく可愛いんだよ。あ、でも考えて買わないと、荷物が大変かな」「ふふ。ひーめ。お荷物はこの昴におまかせを」 執事っぽく、胸に手をやり少しおじぎをする真似をした。『頼もしい』と彼女が喜ぶ。「そういえば、外観からちょっと雰囲気あったよな。あーどうせなら、お前、アリスのコスプレして来ればよかったのに。あったろ。水色のワンピース。あれ、似合ってて可愛かったし……」「えーもう二十歳もだいぶ過ぎて若くないんだし、恥ずかしいよ」「そうか? 童顔だし十代でも通用しそうだけどなあ」「もう……それは好き好きフィルター効果だってば」 もじもじと照れて赤くなる彼女が可愛い。(やっぱり、原宿デート。悪くねえ。こんな可愛いなまえや笑顔も沢山見れて、マジいい日だなあ)*実在するお店です。曜日や時間帯によっては整理券なしでも入れるらしいです。
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