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──It’s Wednesday's very happy birthday (それは水曜日の非常に幸せな誕生日)── この夏、彼女は*麹町署にたった帳場にかり出されていた。捜査室からは如月と彼女が行ったんだが、如月と組むことはない。そういう時は本庁の刑事と所轄刑事が組むことになるからだ。面識のないベテランのおっさん刑事と組み、頑張っていたみたいだ。そんなことで、今夏は結構多忙な日々だったと思う。マル被を無事に挙げて帳場が解散になり彼女達が戻ったのがもう九月になろうかという頃、つい最近のことだ。(いま、捜査室(うち)にデカいヤマの依頼はない。なまえも、ようやくひと息出来るってとこか。オレもようやくひと安心。目が届くのと届かないのじゃやっぱり、違うよな。ま、プロジェクトが終了したらあいつも異動になるんだろうから、これからはそういう風になって行くんだけどなあ) そんな事を思っていたんだが、オレの予想に反して九月に入っても彼女はあっちこっち行ったり、パソコンを覗き込んで作業してたり、何やらパタパタと忙しそうだ。何か手伝うかと声は掛けてみたが『え? ふふ。大丈夫。ありがと』との返事。何をしてるのかも教えてくれなかった。 が、見てると小笠原には何やら教えてもらっているみたいだ。そりゃあ、オレよりも、小笠原のがパソコンには優れている。それは認める。でも……。(なんか、おもしろくねー。オレだってそれなりに教えられると思うんだけどなあ。…………パソコン、もっと勉強するかな。でも習いに行くと一緒にいる時間、減るよなあ。独学じゃ、小笠原を超えるのは難しいだろ。うーん。しかしなあ、仕事が忙しくなったらふたりでのんびり、なんて事も出来なくなる。それを考えると一緒の時間は大切だよなあ。……うーーん。つうーか、あれって何やってんだ? 何でいつもみたいに、言って来ないんだ? ……うーーーん) 台風がバンバンやって来る九月のはじめ、オレはこんな感じで、ひとり悶々としすっきりしない日々を送っていた。*チビ助の所轄事件簿。のエピソードです。詳しくはそちらを、お読み下さい。
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