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「んーヘンというか、強さに対してかなりこだわるよな。お前。あんまりこだわるのも、自分を追い詰めるんじゃないか? オレはお前が苦しくならないなら、それでいいんだけどな。キックボクシング、やってみたいなら反対はしないよ。まあ、気長に気楽にいけ。自然体でな」「うん。ねえ、やるとしたらさ。すぅも一緒にやる?」「んー、それも良いな。お前だけドンドン強くなっても困るもんな。でも、既にダンスもやってるからなあ」「うーん、そうかあ……。時間が取れるかどうかも考えないと、いけないもんねえ」「そうそう」「体験教室とか、先ず行ってみたいね」「体験教室か。じゃあ後で調べてみるか。とにかく、無理をしない。そこが重要。お前は“こう”と思い込むと妙にりきみ過ぎた挙げ句に、自分を追い込んで無理をする事が、結構あるからな。それは良くない。分かるな?」「はーい。無理をしないで楽しくがいい、だよね?」「そう。習い事は楽しく身に付けような」「はーい」「よーし、良いお返事だ。ご褒美──」 ちゅっと頬にキスをしてやる。続きを見終わったので、お茶を入れに立つ。彼女と離れパンツ一枚だとこの時期、まだ寒い。「はい。ココアで良かったか?」「うん。ありがとう。はい、どうぞ入って。寒かったでしょ。あっためてあげる」 ブランケットごと手を広げて彼女が迎えてくれる。優しくふわりと包まれると、心地好い。彼女の体温があたたかく、ホッとする。「これは、一度見れば良いや」「ん、じゃ消去な」 ブランケットから手だけ出し、リモコンで録画を消去する。二人でくっついて、感想を言いながら暫しティータイム。「守ってたねー。愛してんだねー。彼」「だな。オレもなまえが、もしあの状況になったら全力で守るぞ」「ん、知ってるぅ。何度も守ってもらってるもん。ありがとうね。すぅ」 笑顔の彼女が、ちゅっと頬にありがとうのキス。「守るものがあると、ひとは弱くなる。そう言ってたね。だけど、僕は守りたいからこそ心を強く出来る時があるけどな。何も無きゃ、僕は弱虫だもん」 なまえがオレや誰かの為に、そうやって気持ちを奮い立たせて必死になってる姿を幾度も見てる。そして、怯え震える姿も知っているから、彼女の言うのがよく分かる。「確かに。弱くなるとは、一概に言えないよな」「ねぇ僕は……弱虫だけど。これからもきみを守るよ。僕も、さっきの彼と同じように、愛するひとを全力で守るからね」「ありがとう。オレも。お前の専属SPだから、これからも全力で守ってやるよ」「ふふ。こーんなに優秀なエリートSPがついてくれるなんて心強いな……報酬は愛で払うね」 彼女が今日、幾度目かのキスをくれる。オレの大切な日常。彼女の笑顔とぬくもりに、心が癒され自然に笑顔になれるひととき。
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