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「そうだな。この女刑事さんじゃ、一課じゃやって行けねーかもな。それにお前とじゃ、きっと合わねえだろうなあ。ふふ。多分お前の事だから、その内、もういいやって痺れ切らして、単独で動き出すかもな」「だねえ。だってこれじゃダメでしょ。刑事なのに、よく知らねえ人間を信じ過ぎだ。トラブルメーカーの僕が言うのもなんだけどさ。この仕事やっててこれじゃ、危険だろ。命が幾つあっても足らんよ。んー。それだけじゃ済まないかもなー。相棒も、危険になるかも知れない。危ないよ。確かに、正義感は必要だし大事だ。けど、正義感だけありゃあ務まるって、仕事でもないでしょう? この仕事は」「まあな」「そういう仕事だよねえ。もし、こういうのが相棒だったらさ。マジで困ると思う。……その点僕は恵まれてるよな。ふふ。相棒も、それから上司や仲間もみーんな、優秀で尊敬出来る人達だもん。上司と言えばこのドラマさ、おバカちゃんが多いよなあ。一般人は仕方ないにしてもなー。この部署、検挙率悪そう。室長なら絶対ないな。あのひとなら、僕達をもっと信頼してくれる。たとえば、もしも。僕が容疑者であがっても[なんかある]って動いてくれるよ。そう、僕は信じてる。それに……室長だけじゃないな。昴、きみもきっとそう。きみも信じてくれる。これ、希望的推測じゃなく、確信だよ。きみは必ず、僕を信じて真相を追ってくれる。そうでしょう?」 「ああ。そんなの当たり前。お前はオレの大事な相棒で、惚れた女だもんね」 さっきの彼女を真似て言う。「ふふ……やっぱり僕は恵まれてるわ。だからこんなじゃじゃな馬な僕でも刑事、やって来られたんだな。優秀で最高な相棒で幸せ。日々、感謝してるよ……」 彼女はオレに、唇を重ねた。「ああ。オレも感謝してるよ。オレ達は、お互いを信じるし、守り合う──だろ?」「うん、そうだよ。ねえ。ドラマ中だけど、もう一回……」 見つめられ、そうねだられて、また唇を重ねた。二度が三度──止まらない。「っん、ん、ふ、はぁぁ……ねぇ? とまんなくなっちゃった、ね。うふふ……ドラマ。まだ最後まで見てないよ」「ん? ふふ。だな。止まんねえな。んっ……ドラマは、巻き戻したらいい。あとで、な……いまはドラマよりこっちだろ?」 キスを繰り返しながらそうこたえ、彼女を押し倒す。そのまま、ソファーで彼女と愛し合った。 ● ○ ● ○ 服を着ようとする彼女の手を掴み、そばにたたんであったオレの長袖のTシャツをすっぽり着せる。彼女がリモコンを手にして操作する。「寒い?」「んん。大丈夫。ねえ、すぅ。さっき見たの、この辺だったっけ?」「そうだな。その辺。もっとこっち来い」 大判のブランケットの中で、彼女を後ろから抱き包み続きを見る。「ドラマはあれだけど……犯人の、この強さはいいなあ。キックボクシングを習ったら違うのかなあ」「あ? まだ強くなりてえってか? 今だって、合気道もやってるだろう?」「え? うん。なれるんならもっともーっと強くなりたい。やっぱ変かな?」
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