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● ○ ● ○ 屋上に着き、ヘリを待つ。途中、銃声が聞こえた。(本当はすぐにでも、なまえの元に飛んで行きたい。あいつを守りたい。何度目だろう。こうして、すべき事と本音が食い違う。焦燥感に焦れながら必死で自分を押し殺し耐えるのは。あいつ……。さっき、オレがいないと生きていけないと言ってたな。オレも同じだ。なまえ無しには、生きて行けねえよ。頼むから無事でいてくれ……。なまえ)「ねえ、彼女……大丈夫かしら?」 その声に王女を見れば、さすがに不安そうだ。「大丈夫ですよ。あいつも、貴女も……みんな、大丈夫です」「さっき彼女、昴に何か言ったでしょう? ほら、あなたもごぶ……なんとかって。あれは何と言ったの?」「ああ、ご武運を、です。古い言い回しで、うーん……Good luckというか、成功や安全を祈っているよという意味ですよ」「……あの状況であなたの心配を?」「あいつは、そういうやつなんですよ」「…………」「ヘリが来ました。行きましょう」 やって来たヘリに王女を乗せながら一瞬、そら達に後を任せあいつの応援に行こうかと考えが頭を過った。でも、ヘリに乗せたらもう完全に安全というワケではない。降りてからだって何があるか分からない。万全を期すなら取る道はひとつだ。一緒にヘリに乗り込んだ。入れ違いに応援の特殊班が建物へと消えて行くのを、離れてゆく空から遠く眺めなまえ達の無事を祈った。
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