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● ○ ● ○(くっ、しまった! チビ助がやられた) マル被を押さえ込み手錠を掛け、すぐに応援と救急車を呼んだ。チビ助は負傷しながらも、マル害の安否確認をしに行った。『じっとしとけ』と声を掛けたが、ゆらゆら歩くチビ助の目は半分虚ろだった。(ありゃあ、ほとんど無意識か? 俺の声、聞こえてねえな) 応援が二人来た。内、一人にマル被を任せた。チビ助の元に駆け寄る。「マル害、無事……です」「ああ。分かった。もういい。じっとしてろ」 通話状態のままにしてあった小笠原に、近くに落ちていた薬瓶から薬品名を告げる。[洋服に薬品が掛かったままだろうから早く、衣服を脱がせて! 患部の状態は?]「チビ助、悪い。脱がすぞ。痛てえか? ちょっと我慢しろ。……っ! 小笠原、火傷みたいになってる」 チビ助はうんうんと唸り、かなり痛そうだった。チビ助の怪我をみてショックを受けたが、今はそんなこといってる場合じゃない。現時点で出来る限りの事をしておかなくては。俺は、小笠原が調べた通りに応急処置をする。腕を引っ張られ、見ればチビ助が何かを言っていた。「何だ? チビ助」 耳を寄せると苦しそうに途切れ途切れに言った。「す、ばるには……言わないで……き、気が散る、危険……ぼ、僕……大丈夫だ……ら言わないで…………」 縋るような目で必死に繰り返す。(警護任務中だから、危ないってか。全くこいつは。……やせ我慢しやがって)「分かった。安心しろ。言わねえよ。痛てえんだろう? そんなに脂汗を流して、大丈夫もねえだろうが。もう無理に喋んな。今、病院に連れてってやるからな」 俺が言うとホッとした顔を見せてチビ助は意識を失った。
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