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「そうやねえ。ほんでも、昴や明智さんはまだええですやん。如月くんなんか、それで何度もふられておるもんねえ」「そうそう──って藤守さんだって人の事言えないでしょう!」 そこへ彼女が戻りお茶を配って行く。「はいはい。そこのなかよしさん達、じゃれるのは後にしてラッキーになる特製珈琲ですよ。藤守さん、どうぞ。はい、如月さんも。小笠原さん、ここに置きますよ。明智さんにはラッキーレモンティー。そして、お父さんには幸せの緑茶」「あれ? 室長はラッキーじゃなく幸せ?」「うん。何、細かいとこ注目してんの? 如月さん。ふふ。同じじゃん。日本茶だから和風にしたの」『ふふ』と軽やかに笑いオレのとこに来た。「あら、僕のモテモテ男ちゃんが浮かない顔。そんなきみには、なまえちゃん特製カフェオレをあげましょう。ひと口飲めばアーラ、不思議。しあわせいっぱい―。きみもすぐにハッピーハッピーになれますよぉ。飲んでみて。はい、はい、ほらごっくん」 せかされて、ひと口飲んだ。「うん。旨い。温度も、甘さも丁度良い」「そうでしょう、そうでしょう。昴のは特別、幸運と愛がたっぷり入ってますからねえ。ふふ。安心して下さい。桜も僕も逃げませんよ。ねえ? 今の似てた? 今度やってあげようか? 安心して下さい。はいてますよって。でもぉ、全裸に見えるポーズを僕がすると、エロエロになっちゃうかあ?」 お笑い芸人の口調を真似て言う彼女。「え? 全裸に見えるポーズ?」 我が家で、上半身裸で真似する彼女を、思わず想像してしまい────。「あはは。今、想像したでしょう? きゃー、昴のえっちーぃ」 彼女に笑われた。ちょっと恥ずかしい。「ふふ。ほーらね、もう効果あった。元気出たね。すごいだろーなまえちゃん特製カフェオレの効力は。ふふふ。桜は、満開になったら見に行こう。ね?」 パチンとウインクする彼女。断れない以上、プライベートの方を諦めるしかない。彼女の優しさにまた、救われた気がした。「でもそれ、最近見ないわねえ」「あれ? 室長、知らないんですか? 不倫疑惑が出たんですよ。なんかAVも出てたらしいです。ああいう仕事も色々あって大変そうですよねー」「まあ、楽な仕事なんてそうそうないわよ。ところで、チビ助、口がぽかーんと空いてるわよ。そんなに驚いたの?」「え? いやぁ……結婚してるのにAVって、そのぉ……。驚いた。それに、不倫疑惑? ってのも。なんか最近多いなあ。不倫とかの話題。あ、昴。不倫はダメだよ。僕は浮気とか許せそうもないから。絶対ダメ! つーか、キミがしたら僕もしよう! うん。そうしよう。さてと、お仕事、お仕事」 自席に戻り仕事を再開させる彼女に『しねえから、安心しろ』と返す。室長がふっと笑う。「ま、昴はチビバカだし心配ないわよね。ほらほら、みんなもお仕事、お仕事」 そこでみな、仕事に戻った。
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