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「でも、危険ですよね」「何が危険なんだ? 瑞貴」「王女ですよ、班長。昴さんが結婚してからはじめての来日ですよね? これまでは、自分も断らていたけど昴さんに決まった相手はいなかったでしょう? それが結婚したとなると、どうなるかなって」「えぇ。だって既婚者相手にですか?」 真壁が驚くのに続いた。「いくらなんでも、王女がか? 大丈夫──」 言い掛けた所で、そらが何かを思い付き『あー!』と叫ぶ。「班長、大丈夫じゃないかも。だって王女の国、一夫一婦制じゃないですよ? 多重結婚オッケーの国でしょう。っていう事はヤバいんじゃないですか?」「えー! そんなのダメですよ! あいつはあんなに、昴さん一筋で大事にしてんのに。それに、やっと幸せになったんッスよ。そんなの、許せないス!」 海司が握りこぶしを顔の脇にかかげ、りきむ。「いや、やっぱり大丈夫だろう。昴だってなまえさんをとても大切にしてる。そんなひとを悲しませる事はしないだろう」「そう、ですよね。僕もそう思います」 真壁がうんうん頷いた。「そうであってもらわなくては困るしな。お前達、マルタイと恋愛沙汰は堪忍してくれよ」「はーい。あ、でも班長。海司はマルタイと結婚しましたけどぉ?」「ちょっと、そらさん! 俺達は幼なじみで、班長の言うのには当てはまってないッス!」「えーそうか?」 また騒ぎ出したので発破を掛け仕事をさせる。 俺は重い気持ちをため息とともに吐き出すと、デスクの受話器を持ち上げ穂積へと電話した。
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