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下ごしらえを済ませ、明日のスケジュールを打ち合わせた。「とりあえず、これでいきましょ。さて、交代で仮眠取りましょう。チビ助と昴から寝なさい」「え? 僕、大丈夫です。皆さんからどうぞ」「何、言ってんのよ。大丈夫じゃないわよ。チビ助、クマが出来てすごい顔よ? アンタは明日もきっと大変なんだから仮眠取りなさい。一時間したら起こすから。ほらほら寝なさい。昴、チビ助、おやすみ」 オレが遠慮すると彼女もきっと仮眠を取らない。気づかいにありがたく、ソファーで休む。自宅という事あるし、神経も使い、相当疲れていたんだろう。彼女はあっという間に眠りに落ちた。(室長の予想通り多分、明日も大変だろうな) 少しでも身体を休める為に、まぶたを閉じると浅い眠りについた。 ● ○ ● ○ 交代で警護をしつつ翌朝、オレ達は朝食を作る。「えー君達は食べないの? それじゃ、いつもと同じじゃないか……つまらないな」 王子が食べないので、仕方なくみんなの分の朝食用におにぎりを急いで作った。「なまえちゃん、それは何?」「これは、おにぎりです。ライスボール」 握る動作をしつつ、そう教えると王子はおにぎりを食べたがった。 「みんなも食べよう。では、いただきます──。オー! 美味しい。おにぎり、いいね。アル、これ作り方、教わって。また食べたい」 和食のおかずを食べながらおにぎりをパクパク食べて、王子はまたまたご機嫌になった。王子がお茶を楽しむ間に、オレと明智さんでアルさんにおにぎりの作り方を教えた。彼女は、キッチンの前のカウンターでイラスト入りのレシピを描いた。向こうで困らないようにと、分かりやすく可愛らしく描いたレシピにアルさんは感激した。 その後、王子は行きたい場所や食べたい物など希望にそいつつお土産も買い、日本を楽しみ夜まで散々遊んで、名残惜しそうに王子達は帰って行った。 空港で、見送りが済むと漸く警護任務も終わる。みんなくたびれたように、肩の荷を下ろしホッとする。「はあぁあぁ。いきなりでどうなる事かと思ったけど、無事に帰ったわねえ。良かったわ」「疲れたよ」「そうねえ。小笠原も色々説明したしねえ。みんな、お疲れさま。今日はもう、直帰しましょう」 そのまま、解散になった。「なまえ、まっすぐ帰るか? 何か食ってく?」「……ラーメン! ビール! でも、良い?」「あら、良いわねえ。お父さんも一緒に行っても良い?」 結局、みんなも『腹が減った』と一緒に来る事になった。行く場所の相談をする横で、明智さんは自宅に連絡した。翼さんもくるみも、もう夕食を済ませてしまったらしい。子供のいる家庭なら、もうそういう時間帯だ『まあ、仕方ないさ』と明智さんも一緒にラーメンを食べに行った。
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