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「坊ちゃん。お疲れのようですが、大丈夫ですか?」「僕は大丈夫だ。セバスチャン、帰るぞ」「はい。後程、蜂蜜入りのホットミルクをお持ち致します」「ああ。今日は多少疲れた。甘いのにしてくれ」「はい。みなさまへのご挨拶は私がして参ります。坊ちゃんはここでお待ち下さい」「……分かった。頼む」 広報係長と話し中の室長に、疲れたようなので連れて帰りたい事を耳打ちで伝え、許可を得て帰宅した。ぐったりとソファーに身を預ける彼女に蜂蜜入りのホットミルクを出し、彼女がゆっくりと冷ましながら飲む間に、服をTシャツに着替え風呂の支度をした。「さあ、お風呂に入りましょう」 ホットミルクを飲み終えてソファーでウトウト居眠りをしている彼女の服を脱がし抱きかかえ風呂へ。もう眠くて仕方ないのか、未だに半分寝てる彼女を膝の上に座らせ落ちないように気を付けながら、彼女と自分を手早く洗う。(うーん、これは湯船に入れるのは危ないかな。でも温まらないと寒いか。抱えて入れば大丈夫か?) 彼女を抱え入ると膝の上に乗せ抱っこした。(……ん? 気持ち良さそうな顔してる。ふふふ。しかし、相変わらず軽いな。ここんとこ、また忙しかったしなあ。太る暇が無い感じだな。もう少し楽させてやてーな。そろそろ、温まったな。早くベッドに寝かせてやるか) 拭いたあとパジャマを着せドライヤーで髪を乾かし、寝室のベッドへ入れ彼女の寝顔を眺めた。彼女の寝顔なら、幾らでも見ていられる。(見てたら、キスしたくなって来た。でも、そっとしても起きちゃうだろうな。起こすのはかわいそうだ。我慢、我慢──) 目を閉じて、深呼吸して欲望を落ち着かせる。 ──と、いきなり腕が首に絡みぐいっと引き寄せられた。柔らかな唇の感触に驚いてまぶたを開けるとスーっと唇が離れ、彼女が言った。「今日の、ご褒美のキス。ねえ? 僕には?」 そう、いたずらな顔で笑った。「おねだりの仕方は、教えたでしょう?」「クスッ。すぅ、それ気に入ったの? ふふ。なら続けよう。セバスチャン、命令だ。とろけるような夜へ僕を誘え」「御意、ご主人様。(イエス マイロード)」「その後で僕の味わえばいい」「それでこそ我が主。 その細くやわらかな髪に櫛を入れる時も、シャツのボタンをひとつひとつ締める時も、ずっとずっと込み上げる感情に身を焦がしていました。ようやく訪れたのですね、この瞬間が。では……いっただっきまーす♪」「ふふふ……まだ、続けるんだ? でもさー。きっと、シエルくんはされる方で[しては]くれないんじゃないかなあ? いいの? そろそろ、黒執事ごっこはお休みしたら? そしたら、僕もダーリンをうーんと、とろけさせてあげるのに」「んー今の。ズキューンと打ち抜かれた。すごい殺し文句。はぁ、もうダメだ。セバスチャンやる余裕なくなった。一柳昴は、すっかり一柳なまえにメロメロの骨抜きだ。ふふ……。一緒にとろけような、奥さん。愛してるよ。なまえ」「ん、僕も愛してるよ」 熱く見つめ合い濃厚なキスを交わして、とろけるような甘美な夜にオレ達は溺れて行った──。──ハロウィンDEATH☆。──End.
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