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(そういえば、最近じゃツーリングにも行けてない。*先日の事に影響されて、またバイクレースにのめり込まれでもすると怖い。バイクレースを再開されるよりは、ダンスのが心配もない。それに、ダンスならオレも一緒に出来る) オレも彼女と一緒の趣味を持ちたいと、以前から思っていた。丁度良いと思い、賛成して通い始めた。彼女と踊るのは楽しかった。家でもダンスゲームはやっていたが、やっぱり階下への響きの心配も多少あり、気を使いながらになりのびのびとは出来ない。そういう事を気にせず、存分に身体を動かす事でストレスも発散出来た。それに、ダンスをひとつマスターすると充実感を感じたし、レパートリーが少しずつ増えて行くのも楽しい。仕事が終わった後に来れるのも良かった。何より良かったのは、彼女がすごく楽しそうでイキイキしている事だ。先日まで練習してたのを覚え終わり『新しい曲を選んで来て』と言われていた所だった。娘さんの亜美さんがオレ達についてくれている。彼女は亜美さんとも気が合うみたいで、もうすっかり仲良しだ。そんな事で、今では二人ともダンスの日を楽しみにしている。 振り付けはネットで調べたら参考になりそうな動画が、すぐ見つかった。巧い人達二人の動画で『おおー、巧いなあ。こんな風に踊れるようになりたいね』と彼女が興奮気味に言った。「だな。これ、参考にする?」「うん」 そんな会話の翌日からオレ達はCrazy Party Nightを練習し始めた。 十月に入ったある日の昼休み、ふいに室長が彼女に言った。「アンタ達、まだダンス教室に通ってるの?」「うん。楽しいよぉ。お父さんも一緒にどう? 運動不足解消になるよ」「うーーん、考えとく。所で、今は何を練習してるの?」「きゃりーぱみゅぱみゅのCrazy Party Night ぱんぷきんの逆襲」「あ、最近流れてるCMのやつやろ?」「そうそう。藤守さん正解ー」「私、まだ見た事ないわ。それ、もう覚えたの?」「うん、だいたい仕上がった」「ふぅーん。チビ助、踊って見せてよ」「良いけどぉ、急にどうしたの?」「いいじゃないよ。みんなも見たいわよねえ」『見たーい』声を揃えて言われ、オレ達は踊る事になった。音は小笠原が出した小型スピーカーを、スマホとBluetoothでワイヤレス接続して使った。 踊り終わるとみんなが拍手と称賛をくれた。「ちょっと、二人とも巧いじゃない。これならイケるわね」 室長の言葉に、嫌な予感がして聞き返した。「イケる? イケるって何です?」「実はね、お願いがあるの。アンタ達二人に」 オレの嫌な予感は的中した。*29。の13ページ辺りのお話です。
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