ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ、それだ! ねえ、黒執事は?」「ああ、セバスチャンとシエルか。衣装が準備出来そうなら、そうするか。やりたいんだろ? 黒執事」「うん! やりたいですっ!」 そう言った彼女はすごい張り切りようで、わくわくした顔になった。(こんなに楽しみなら、ご希望を叶えてやらないとな。今年は具合悪くなんねーといいな。この時期に疲れが出やすいから、気を付けて見てねーとな)「よし、じゃあ今年はそれで行こう。さ、お手をどうぞ」 指を絡めて手を繋ぎ、駐車場からショッピングモールの中へと向かう。「あれか? オレがシエルで、なまえがセバスチャン?」 わざと言ってからかうと彼女が『え?』と驚く。「えーー。……あのさ、すぅ。シエルやりたいの? そ、そっか。うーん、でもぉ、シエルより小さいセバスチャンになっちゃうなぁ。むうぅ。どう考えても、ミスキャスト……。見た目からして変。だけど、やりたいなら希望には沿いたいしなあ。僕じゃ背が足らないし……。うーん、シークレットブーツで底上げする? そんなには伸びないか。うむむむ。どうしよう……」 さらっと流されるかと思ったら、彼女は本気で頭を悩ませ始めた。「うそ、うそ。冗談。オレがセバスチャンで、なまえがシエルでやろう」「え? でもやってみたいんでしょ? シエル。ごめんね。僕がチビなばっかりに」(あ? なんか落ち込んじゃってる。冗談だったんだけどなー。こいつってば、オレの事好き過ぎ。ふふ……) 嬉しくなって思わず笑うと、彼女が首を捻る。「何でもないよ。ちょっとからかっただけ。オレは、本当にセバスチャンがいいの。だってさ、あの中でなまえが一番好きなキャラは、セバスチャンなんだろう?」「うん。セバスチャンが、一番好き」「だろう? それなら、やっぱオレがセバスチャンやらなくてどうする。常にお前の一番は、オレのもんなの。分かりましたか? なまえお嬢さま」 彼女が頷く。照れたみたいでちょっと頬が桃色に染まっている。「では、参りますよ。迷子にならないようにして下さいね。なまえお嬢さま」「すぅ」「何でございますか? なまえお嬢さま」「からかってるでしょ?」「ふふふ」「もー、このドSーぅ!」 そんなやり取りをしている間に店内にあるファッションフロアに着いた。冬ものを買う。彼女が好きそうで似合うのを、一緒に選んだ。食事をする為に、エスカレーターで下りる。途中、彼女が何か見つけたみたいだった。
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。