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──ハロウィンDEATH☆。── 冬物をそろそろ用意しようかと衣替えをした。だが、去年までの服は今の彼女にはゆるかった。スーツはぐるぐるベルトを厚めにしてベルトを替えたらなんとかなりそうだ。でも普段着は見るからにゆるゆるだ。『詰めたら大丈夫じゃない? 僕、頑張ってやるよ』と彼女は言うが、きっとまた指に針をぶっ刺し放題になるに違いない。想像しただけで、こっちが痛い気がしてぶるっと身震いした。「いや、とりあえず何着か買おう」「んーじゃあ、安いお店で。源ちゃんの新規の店舗、どうなったのかなあ」「ああ、手頃な値段で提供するって店か」「うん」「まあ、店一件オープンするんだから、やっぱ時間が掛かるのかもな。別に源次郎の今の店でもいいぞ? 買ってやる」「ん、ありがとう。でも、今回は安いのでいいよ。源ちゃんには申し訳ないけど」「じゃあ、残業が無い日にショッピングモールに寄ってみるか」 つい先日そんな話をした。今日は残業の必要が無い。彼女の予想以上の頑張りのおかげで、最近はプロジェクトの仕事もとりあえず落ち着いている。通常任務の方も大したヤマも発生してない。早速、帰宅途中にショッピングモールへ寄った。ショッピングモールは、時期的にハロウィンの仕様になってるらしい。ハロウィンの宣伝の垂れ幕が見え始めると、彼女がワクワクした声で言う。「わあー。ハロウィンだって。そっかーもう、そういう時期なんだぁ。ねぇ今年はどうする?」「ん? 今年は土曜日で休めるしな。仮装してイベントか、テーマパークか、そういうのに行くか?」「楽しそう。ふふふ……」 混んでるので、隣を見ると彼女が滅茶苦茶嬉しそうに、にやけながら笑ってた。「ふ、楽しみなんだ?」「うん! すっごーく楽しみ! うふふ。顔がにやけるぅ」「はっはは。今年はどんな格好したい?」「怖い系でゾンビは?」「うーん、怖系は却下。オレはなまえの可愛い系か、カッコイイ系が見たいな。セクシー系もいいけどな。でも他の奴に見せたくない」「そうなの? なんかねぇ。仮装もぺアコスが流行りらしいよ?」「ペアかあ。おすすめ、なんかあるか?」「ペアなやつぅ。んー、バットマンとキャットウーマン。前に見た ハルベリーのキャットウーマン。ショートカットだった。あーでもダメだ。バットマンだとすぅの顔が隠れる。もったいない。パイレーツ・オブ・カリビアンとかぁ、あとは……アラジンとか? うーん。なんかイマイチかなぁー。お医者さんとナースは?」「いいけど、お前があんまりエロ可愛くなったら、お出掛け無しな」「え? そうなの?」「ん。さっきも言ったけど、エロ可愛いのはオレ専用。それに、きっとお出掛けしてる暇が無くなる。多分な」「や、やっぱり別なの考えよ。うーん、うーん」 彼女が唸りながら悩んでる間に車を止められた。「なまえお嬢さま、着きましたよ」 先にさっと降りて助手席に回りドアを開けながら執事の如く言った。
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