横恋慕。
夢小説設定
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例えば、
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嫌そうな彼女の様子にも、如月はめげもせず更に続けた。
「今後の参考にさー、女の子の心理を知りたいんだよね。第一印象最悪で、どうして覆ったのか。興味ある」
(確かに、それはオレも興味ある……)
「第一印象ねぇ……。まあ、良いとは言えなかったかもだけどぉ、最悪! とも思わなかったよ?」
彼女が思い出しながら答える。
「別に、昴に嫌な感じは持たなかったもん。何でか……と言えばぁ……んー気になったというか……やっぱ好みだったのかな」
「好み?」
「ん、声とか、ルックスとか……あの後に見た笑顔も可愛かったし。それに、話してて楽しい。強いし、頼りになるし、優しかったしぃ? あー言ってて恥ずかしい……とにかく、色々と好みだったの!」
言いながら、彼女が赤くなった。
(赤くなって、可愛いな……)
「好みねぇ。谷田部さんだって、顔は嫌いなタイプじゃなかったんだろー? ならさ、好みの声なら違ったのか?」
「もー如月さんってば。どうしても、そっち持って行きたいみたいだなー」
しつこい如月に、苦笑いしてから彼女が考える。
「んーまあ、タイミングもあるんじゃないかな? あん時は、真面目に雰囲気が最悪で……僕、ちょっと胃が痛くなった覚えあるもん。そんな状態だし、仕事覚えるので頭いっぱいだし」
「あら、そんなに雰囲気悪かったの?」
室長に『うん』と返す。
「なら、おやじさんも大変だったでしょうねぇ。部下にじゃじゃ馬を持つだけでも大変なのにねえ。お気の毒だわ……」
「ちょっと、室長。しみじみ言わないで下さいっ!」
抗議する彼女に笑う室長。
「チビは誤解され易いさかいに、きっと誤解されてしもうたんやね。ちゃんと付きおうたら、良さも分かるんやけどな」
と藤守が言うと如月が『恋する余裕がなかったのか?』と聞く。
「んーまあそうだね。っていうかさ、恋って[よし、この人好きになろう!]って頭で考えて、好きになるワケじゃないじゃん。ドキッとする事があったり、気が付いたら、気になる存在だったり、ってそういう感じじゃないの? 恋は落ちるものって言うでしょ?」
「恋は落ちるもの、かー」
「如月さんだって、恋した事あるんでしょ? まぁ、僕はそういうのは経験少ないからさ。参考なら、もっと豊富そうな人に聞いた方が良いんじゃない?」
「経験、豊富な人?」
「うん。いるじゃん。肉食でガンガン行きそうな室長に、桜田門の光源氏。海千山千って感じで経験豊富そーな方達が。ご教示願えば?」
「肉食でガンガン? ……チビ助。アンタの私のイメージってそれなの?」
「えーだって、草食男子では無いしょっ? 室長は。ねぇ?」
彼女がみんなに聞く。
「確かに、ボスは草食、では無いな」
明智さんが言うとみんなが続く。
「ガツガツ、貪り食いそうやね……」
「間違いなく、肉食」
藤守が呟き、小笠原が断言した。すると、小野瀬さんも同意した。
「だね。穂積は肉食だよ」
それを受け、室長が小野瀬さんをちらりと見ると『お前に言われたくねえ』と鼻を鳴らした。