横恋慕。
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(ヤキモチというより、ヤケみたいな……あーあ、なるほどな。西島くんショックで荒れてるのか? ったく。オレがいるだろ、オレが。……だからと言って西島くんと張り合ってもなー)
思わずため息が出る。と、室長が新聞をくるくるとして手を伸ばし彼女の頭をポコンと叩いた。
「ほら、アホの子二号。その辺にして、ご飯食べなさい。旦那がため息ついてるわよ。西島くんが結婚だからって旦那イジメて憂さ晴らしするんじゃありません。どーせアンタの事だから、それでケンカにでもなったら、また落ち込むんでしょ。不毛よ。それ」
彼女がまだ少しふてくされながら『へぇーい』と、ご飯を食べ始めた。止めてくれた室長にちょっと感謝しながら、オレも飯を再開させる。
沈黙を破るように、如月が爆弾発言をした。
「あのさー不思議なんだけど、チビは前から西島くんファンだったんだよなー?」
ご飯を食べながら『まーね』と彼女。
「交番にいた時は? ファンだった?」
「ん? 学生の時からファンだったよ。それが何?」
「なら何で、谷田部さんは好きにならなかったんだ?」
『はぁ?』と彼女が、びっくりして盛大にむせた。
「ごほっ、ごほ……き、如月さんは、な、何をいきなり言い出すんだよっ! 何で西島くんと和くんが関係あんのさっ!」
「だって、谷田部さん、似てるだろう?」
「そんなー、似てるぅかなぁ?」
彼女が首を傾げる。
「チビはそう思わないのかー?」
「んーみんな言うし、和くんも真似ってから似てるんかも知れないけどぉー……[似てるぅ。好き!]とか、考えた事もない。そこまで似てると思った事ないな。声も、全然違うしなぁ」
「声ぇ?」
「そうだよ。声。僕には声は重要、かも」
「えぇー?」
驚く如月に小笠原が言った。
「如月。彼女、声フェチだよ」
「そうか、なるほどね。おチビちゃんは、声優好きの声フェチだったよねぇ。確か、好きな声優さん沢山いるんでしょう?」
「んーまあ、声優さんはね。また別というかぁ……相変わらず好きというかぁ……まあ……沢山いる。いい声の人、いっぱいいるしね」
彼女の返事に小野瀬さんが納得してると、細野達が『そうなんだー』と彼女を見た。彼女はちょっと恥ずかしそうな顔をして、話題を進めた。
「とにかく、西島くんは西島くん。和くんは和くん。僕の中では別なの。それに最初僕、めっちゃ嫌われてたしさ。そんな風じゃなかったもん。なんつーか、第一印象がマジ最悪で」
「そんなん言うたら昴かて初日、えらい顔してたやん。お互い第一印象最悪やろ?」
「あーそう言われたら[軽蔑してますぅ!]って言わんばかりに凄い冷たい目で見られたよねぇ」
彼女が言うと、明智さんが思い出し言った。
「覗き男と間違われて、騒いでたな。懐かしい」
「懐かしいけど、確かに最悪だったな。あの目、悲しかったなぁ」
彼女がぼやいた後、箸をくわえ、チロっとオレを見る。ちょっと焦りながら弁解した。
「あー、あん時はすまなかった。弟って聞いてたし、なり見てな。てっきり……」
「じゃあ、どっちとも第一印象最悪で、同じじゃないか。でも、一柳さんとはラブラブになった。その差って何?」
「何って……如月さん、ずいぶん食い下がるねぇ」
彼女がちょっと眉を寄せる。
.